コードブルー」というドラマをご存知でしょうか。昨年フジテレビで放送された、ドクターヘリに携わる医師たちの姿を描いた医療ドラマですが、そのドクターヘリの視察に行ってきました。千葉県内でドクターヘリがある病院は2箇所。木更津市にある君津中央病院と、今回の視察先となりました、464号沿いの「印旛日本医大駅」でお馴染みの、千葉北総病院です。

千葉北総病院はと全国有数の救命救急センターしても有名です。患者さんの約8割が外傷症例(ケガ)で、重症な患者さんを救急現場から医療機関に搬送する間、救命医療を行うことのできるドクターヘリーでは、累計1万回以上の出動実績があります。また、災害医療において東日本大震災時にドクターヘリによる迅速な被災地での出動を実施経験から、災害時のドクターヘリの活用を進めています。

ドクターヘリは、生命の危険が切迫している時に119番通報または現場の救急隊から要請されます。要請を受けてから3分以内に、パイロット、ドクター、ナースが搭乗して出動、現場での診療・治療を行います。年間の出動回数は年1000回で一日平均3回以上出動します。視察当日も無線から要請が入り、出動時と搬送時の一部始終を拝見しました。緊迫したドクターヘリの現場は言葉では表せないほどの緊張感の状況でした。

最後に副院長よりお話を伺いました。課題として、利用する市町村の格差があるとのこと。ドクターヘリ活用の6割が外傷(ケガ)であり、昨年に起きた死亡事故は170件、ドクターヘリを活用していれば6人に1人は助かったかもしれないとのこと。また、今後起きると言われている震災に備えて、日頃から災害時のオペレーションを行い、普段からの活用が必要であるとのことでした。

船橋市では既にドクターカーが活躍しているのでドクターヘリの活用は過去1回しかありません。しかし、今後想定される災害時など複数の重症患者さんの搬送や、陸地以外の搬送手段として、ドクターヘリの活用が必要であることは一目瞭然です。今後、その必要性を訴えていきたいと考えています。