平成28年第1回定例会は、約2122億5千万に上る2016年度一般会計予算案や、船橋オートレース場の廃止条例案や指定管理制度を導入する船橋市図書館条例のなどを含む63議案が可決。船橋オートレース場については、本定例会において、小型自動車競走施行条例を廃止する条例が可決され、1950年に全国で初めて開催された公営競技の船橋オートレース場が65年の歴史に幕を閉じることになりました。

廃止条例案については、2014年8月に廃止発表してからこれまで、市民や各関係者への説明が不十分、12万筆の署名者の方々への回答もされていないなど、本市の横暴な進め方に納得できず廃止条例案の採決では、私は反対として臨みました。

議員の期末手当が改正

特別職の職員の給与等に関する条例等の一部を改正する条例については、私が一番納得できなかったこと。官民較差の是正並びに国、県及び近隣市等との均衡を図るために、国家公務員に対する人事院勧告等にならって一般職員の給与が改定、そして一般職員の給与改定にならい、市長をはじめ特別職の期末手当の額を0.1増改定するというものです。

人事院勧告とは、公務員の給与水準を民間企業の給与水準と均衡させることを基本に勧告を行っている人事院の給与勧告で、要は民間企業の給与水準が変わったから、それにならって職員の給与を改定しましょうというものです。私は職員の給与については異論ありませんし、部署によっては民間企業以上に過酷な職場だと思っています。しかし、特別職といわれる市長や議員の期末手当の改定は違うと考えます。

市民の皆様の負担軽減を

市民のみなさんには、市県民税、国民健康保険料金など暮らしが苦しい中、税負担を強いています。我々市議会議員は、税負担を強いている市民のみなさんから選挙で選ばれて今の立場があります。本来であれば、選ばれた議員自らが身を切って市民のみなさんの負担軽減に努めるのが筋であり、どうして議員までもが増額するのか理解できません。

私は本定例会の議案質疑においても取り上げましたが、一般職の給与と同様に特別職の期末手当を改正することについて、私は改正ではなく増額分を国民健康保険料金の減額などに充てるのはどうかと意見を述べました。

今回の増額分は特別職分合わせて約400万円(議員一人あたり約6万円)の増額となりますが、仮に増額分を国民健康保険加入世帯の減額に充てた場合1世帯あたり約43円の減額となり、減額分としては少額ですが、我々議員の期末手当を増額する前に少しでも市民の皆様の負担軽減をして頂きたいことを強く要望致しました。本会議では採決そのものを反対の意思表示として採決を退席致しました。 


船橋市図書館条例について

船橋市図書館条例については、船橋市内にある図書館4館のうち3館を民営化(指定管理者制度)するというもの。民営化については、3月16日に開会された所管の文教委員会では賛成多数で可決されました。本会議の採決においても、私は賛成の立場で採決に臨みました。一番の理由は、従来の図書館のイメージを一変してもらい、市民のみなさんに一日も早く利便性の高い図書館サービスを提供してもらいたいからです。

最近の図書館は時代の変化に伴って多様化、情報化時代の多様なニーズのなかで図書館はどうあるべきかと問われる中、住民のニーズに対応できていない本市の図書館。本議案の可決で今後は民営化となりますが、住民のニーズへ効率的に対応して頂き、公の施設の管理に民間事業者の能力を活用した住民サービスの向上に期待したいと思います。今後の図書館について定期的な報告も求めていきながら、しっかりと責任を持ってチェックをして参ります。