骨髄バンクの現状と課題

民進党千葉県議会で行われた「骨髄ドナー登録推進に係る勉強会」に参加をしました。千葉骨髄バンク推進連絡会の方による、骨髄バンク登録推進についての現状と課題についての説明を受けました。

骨髄バンクとは

骨髄バンクとは、白血病などの血液疾患の治療として造血幹細胞移植(特に骨髄移植)が必要な患者のために、血縁関係のない健康な人(非血縁者)から提供される骨髄液や末梢血幹細胞を患者にあっせんする仕組み、およびその業務を担う公的機関です。

骨髄移植とは

骨髄とは骨の内部に存在するスポンジ状の組織で、その中に多くの白血球、赤血球、血小板のもとになる細胞が含まれています。骨髄移植はドナーに全身麻酔をして注射器で骨髄液を吸引し、採取した骨髄液を患者の静脈へ点滴で注入する治療法となります。

骨髄バンクの現状

・日本では毎年約10,000人が白血病など重い血液の病気を発病。
・薬で治療しない約2,000人が骨髄移植を希望。
・日本の骨髄ドナーの登録者数は約46万人(千葉県13,491人)
・骨髄移植を希望した患者の60%しか移植を受けられていない。

患者さんの60%しか移植を受けられない

 現状、骨髄移植を希望している患者さんの60%しか移植を受けられていません。初期段階の約8割がドナー都合で終了してしまうケースがほとんどです。
 骨髄液提供には3泊4日の入院期間が必要となることから、休暇の取りにくい若年層への環境整備が必要となります。また、高齢ドナーにおいては、健康による終了理由がほとんどです。(※提供者の年齢は55歳まで)

骨髄移植ドナー助成・補助制度の現状

 千葉県内の助成制度制定の市町村は、船橋市、習志野市、我孫子市。県内の年間提供者数は40〜50人程となっております。

船橋市の助成制度
 平成28年4月から船橋市では、ドナーおよびドナーが従事する国内の事業所に奨励金を交付する「骨髄移植ドナー支援事業」を実施しています。

(奨励金の額)
ドナー:1日につき2万円  
ドナーが従事する事業所:1日につき1万円
※詳しくは、船橋市ホームページをご覧くださいませ。