最近、グーグルマップのシステムを悪用した新種の振り込め詐欺が、アジア中心に被害が拡大しています。従来の振り込め詐欺では犯人側が電話をかけるものですが、被害者側から電話をかけて詐欺被害にあってしまう「リバースビッシング」という詐欺が横行しています。ビッシングとは電話など音声を使ったフィッシング詐欺のことで、振り込め詐欺の一種です。犯罪者側が電話を待ち受けていることからリバースという表現が使われています。今後は振り込め詐欺に変わる新たな詐欺として、より一層注意が必要です。

グーグルマップは、地図検索はもちろん、道路沿いの風景を写真で見ることができるストリートビュー、ドライブルート、乗り換え案内、店舗情報など、表示された電話番号をタップするだけで、そのまま電話をかけられて、何かと便利なアプリであることから、スマホを利用されている方なら、ほとんどの方が利用されたことがあると思います。

さて、この詐欺の手口ですが、グーグルマップ上に表示された企業や店舗情報を第三者が修正できるシステムを悪用した詐欺になります。場所検索で調べた情報には、住所や評価などが記載、記載の電話番号に電話をかけたつもりが、犯人先に電話がかかってしまうものです。

例えば、グーグルマップで金融機関などを調べて、書き換えられた犯人者側の電話番号にかけてしまい、自分が正しい電話番号にかけていると思い込んで電話先で犯人側に暗証番号などを答えてしまうというものです。

この「リバースビッシング」という振り込め詐欺は、本人自ら電話をかけてしまっていることから騙される確率も高いようです。このような被害にあわないための対策として、グーグル側の技術的な対策を待つことですが、グーグルマップに表示された情報のみに頼らず、公式サイトなども見て再確認をしながら、自ら未然に防げるよう予防線をはっておくことが重要です。

振り込め詐欺被害件数、県内ワースト1位である本市においても、あらゆる詐欺被害が繰り返されぬよう、常に最新情報の収集と、市民に向けた最新情報の提供が必要であり、そのための環境づくりをするよう努力して参ります。