7月4日から始まりました参議院選挙、17日間の選挙戦を終え、21日(日)投開票日を迎えました。令和の時代になって初となる国政選挙でしたが、その投票率は戦後2番目に次ぐ低水準となり、関心の低さが顕著に表れた新時代幕開けの国政選挙となりました。

参議院選挙は都道府県単位の選挙区と全国比例代表の比例区がありますが、選挙区における投票率は48.80%でした。投票率が5割を切るのは1995年の参議院選挙(44.52%)に次ぐ低さで、戦後2番目となりました。一方、公示日翌日から投票日前日に投票を済ませる期日前投票では、総務省の発表によると2016年の前回よりも約6%増で過去最多、制度の開始から15年以上が経過しますが、制度が浸透していることがうかがえます。

船橋市における選挙区の投票率は、44.62%(前回52.35%)で全国平均よりも低水準でした。また、期日前投票では前回よりも約6%増で、本市においても期日前投票の利用者の多いことがわかりました。期日前投票は、投票日に仕事やレジャーなどにより、投票日に投票できない人が利用できる制度であります。また、指定された投票所にかかわらず、どこの期日前投票所でも投票できるなどの便利さから、制度を利用される方が増えています。お勤めされている方にとって、投票日となる休日は予定も様々であり、加えて指定先の投票所へ足を運ぶのは本当に大変だと思います。

近隣の市では大型ショッピングモールに期日前投票所を設置しているところがあります。今後の各選挙において、投票率の改善はもちろんですが、そのために期日前投票所の増設や、設置場所なども勘案し、今の時代に適した利便性の高い投票所で投票ができるよう、投票環境の向上に努力する必要があると思います。