自転車の運転は、誰でも利用できるからこそ誰もが自転車事故の加害者や被害者になりうる可能性があります。
スマートフォンと飲み物を持ちながら電動アシスト自転車に乗って、歩行者にぶつかって死亡させた元女子大学生の初公判が12日に行われ、禁固2年が求刑されました。

昨年12月、川崎市の市道で、自転車を運転中にスマホの操作に気を取られ、前方不注意で歩行者に衝突。事故当時、女子大生は、耳にはイヤホンをしたうえに、左手にはスマホ、右手に飲み物が入ったカップを持っていたということです。

スマートフォンを操作しながら自転車による事故はこれまでにもたびたび問題になっていました。改めて自転車は車両であるという意識を徹底するとともに、守るべきルールの周知徹底とその注意喚起が必要です。

本市においても自転車関連による死亡事故が発生しています。平成29年に市内で発生した交通事故の死傷者は約2000人で、そのうち約500人、約25%が自転車関連による事故になります。このことから、交通事故を減らす取り組みとして、海老川沿いにある自転車レーンで車との共存や、自転車マナー向上に関するチラシを配布するなど、交通安全への意識関心を高める活動をしています。

自転車は生活に欠かせない便利で環境にもやさしい乗り物で、子どもからお年寄りの方まで、誰でも気軽に乗ることができます。しかし、誰でも気軽に乗れる自転車は、とても便利な反面、ひとつ間違えると大きな事故につながることもあります。自転車は「車両」であるということの意識を高めつつ、自転車に乗る心構えとして、車両を運転しているという意識を忘れないことが非常に重要であると思います。