維新の党 千葉県総支部で2月8日、柏市の花野井小学校へ放課後子ども教室の視察に行ってきました。放課後子ども教室とは、文科省が平成19年度より「地域子ども教室推進事業」の取組として、国の支援の仕組みを変更した補助事業としての「放課後子ども教室推進事業」を創設。自主的な遊びや学習を目的とした異年齢の子供たちとの交流などを行う教室。
小学校1年生〜6年生の実施校に通うお子さん、実施校の通学区域に住所を有するお子さんが対象となります。平日の放課後〜17時、夏休み等の学校休業日は9時〜17時の時間帯で、スタッフが見守るなか宿題やお絵かき、運動など自主的な活動で楽しく過ごしています。
▼維新の党千葉県総支部 衆議院議員太田かずみ代表と仲間の県議市議と一緒に視察。
本市を含む他市の放課後子ども教室の実施状況は
本市での実施状況は、公立小学校数54校のうち31校が実施。(※年内54校全ての実施を予定)近隣他市では、柏市42校(実施29校)、市川市39校(実施9校)、八千代市22校(実施4校)、我孫子市13校(実施10校)、鎌ケ谷市9校(実施なし)、千葉県公立小学校601校(実施125校 ※政令市・中核市を除く)の実施状況となっています。
地域住民が教育活動等をサポートする活動
柏市では平成16年度より「地域住民参加型の学力向上推進校」の研究指定以来、地域住民が教育活動等をサポートする活動。多くの大人が教育活動に係わることで地域ぐるみで子供を育てることを目的としたサポートシステム、学習、読み聞かせ、パソコンなど60名のサポーターさんが自身の得意分野で子ども達の学習サポートをしています。なかでも、ステップアップ学習会の取り組みがとても魅力的でした。
▼柏市はICT教育活用に積極的。黒板には可動式にプロジェクターが設置。
▼公立小学校にパソコン教室。
ステップアップ学習会とは
子ども達の学習意欲の向上と学習習慣の定着を目的とした子ども達の自主学習の支援。運営方法は、学習アドバイザー(サポーター)が1教室3名の運営で1教室約20名の児童が学習しており、児童が取り組む宿題などの丸付けや分からない箇所などの支援を行っています。学習アドバイザーは読み聞かせボランティアなどで学校支援の活動をしている保護者が中心となっています。
活動内容は?
活動場所は多目的室で参加費は無料。教科は算数や国語が中心で、参加児童は宿題を中心としたプリントなどに自主的に取り組んでいます。実際に参加をした児童の声として、「わかるまで教えてくれた。」、「集中して学習に取り組めた。」、「宿題が終わって家に帰って楽だった。」などの声が多く好評のようでした。
県内のひとり親家庭は31,624世帯と全国9位
本市においても、ひとり親家庭の中学1年生から3年生を対象とした、ひとり親家庭学習支援事業を行っています。受講料は無料で週1回、18時~20時(週1日、定期試験前等は2日)。講師は大学生や退職した元教員、臨床心理士など、学校で使用している教科書や希望の教材を自由に持参できるのが特長です。
2010年度の国勢調査では県内のひとり親家庭は31,624世帯と全国9位。千葉県でも国の補助に上乗せする補助制度を創設など、学習支援を推進。ひとり親家庭は、親御さんが仕事で帰宅時間が遅くなるなど、勉強や進学などの意欲の低下が懸念されているなか、本市でも中学生だけでなく小学生においても放課後教室を利用した学習支援の導入に取り組んでいきたいと考えています。