昨今、LINEなどSNSを利用したいじめが問題視されています。SNS上で誹謗中傷の書き込みが増加してきており、今ではネットもいじめの道具になる時代として、小中学校では子どもたちのSNSを利用に頭を悩ませています。私も中学生の頃にいじめを受けた経験があり、当時はネットがなかったものの、無視(シカト)されるのがすごく恐かったことを覚えています。
今回の一般質問では「SNSを活用したいじめ相談」について質問を行いました。いじめ対策に力を入れる文部科学省はSNSでの相談窓口を設ける自治体に費用の3分の1を補助する制度を2019年度以降に導入する検討をはじめました。10代のコミュニケーション手段が電話からSNSへと動きが広がってきているなか電話で相談しづらいのが現状のようです。記憶にも新しい6年前に中学2年生の男子生徒がいじめを苦に自殺した大津市では、LINEを使用した相談窓口を試験的に導入しました。その他に取り組みを始めている自治体の事例を踏まえた上で本市のいじめ対策の現状と見解を伺いました。
本市の現状における対策としては、学校外の相談窓口の設置、「ストップいじめ」と表記された相談ダイヤルなど明記されたカードの配布を行っています。SNSを活用したいじめ相談については今後、国の動向や地域の状況を考慮して研究していくとのことでした。
SNSやネット利用、それを閲覧するスマホ端末など、世論ではネガティブなイメージがあり、特に学生が利用することには非常に抵抗感がある方が多いのが現状のようです。しかし今では、私たちの日常生活で欠かせないものであり、非常に便利で有用なものであることから、あとは使い方によると思います。2020年には小学校でプログラミング教育が必修化され、今よりもさらにネットが身近になります。そのためには、単に利用を否定するだけでなく、ITリテラシーをしっかりと身につけていく必要があると私は思います。
平成二十九年十二月十八日 高橋けんたろう