船橋市では今年度よりごみの収集回収が週3回から2回になるわけですが、ごみ処理に係る経費削減、埋め立て処分の問題など、ごみ排出量を更に削減するために収集回数が見直されました。収集回数の見直しによって可燃ごみの減量に期待できると思いますが、これからはごみを出さないという取り組みも重要になると思います。

先日、ごみ減量について先進的な取り組みを行っている札幌市と富良野市へ視察に行ってきました。富良野市では「分ければ資源、混ぜればごみ」をテーマに、家庭で14種に分別されたごみを9割リサイクルして処理経費の削減に取り組んでいました。分別ごとに使用する袋や出し方、時間や場所など排出ルールが徹底されているのが特徴でした。

そして札幌市では、ごみ全体を減らしていくことを重点に、ごみを発生させない為の取り組みを行っているのが特徴です。これまではリサイクルを重点に取り組んでいましたが、これからはそもそもごみを出さないよう、リデュース(ごみを発生さない)、リユース(繰り返し、何度も使う)の2点を最優先に、ごみとして出されないよう市民に周知啓発活動を行っています。例えば、シャンプーを買うときにボトルでなく、詰め替え用を購入したり、コンビニやスーパーでビニール袋を貰わないなど、小さな心がけの積み重ねでごみの減量に努めていました。

ごみの分別やリサイクルなども非常に重要ですが、そもそもごみ出さないという心がけも非常に重要だと思いました。私も日常において、ゴミを出さない「リデュース」を意識しながら、レジ袋をもらわず、マイ買い物袋を持参したり、トイレではペーパータオルを使用しないなど、小さいことですが、なるべくゴミを出さないように心がけています。  

地球全体の課題ともいえるごみ問題ですが、本来であれば全国の自治体においてすべて統一した解決が必要だと思います。とはいえ、それぞれ地域における課題があるので解決は困難だと思いますが、取り組みが進んでいる自治体のばらつきが大きいことは問題であり原因を探ることが重要であると思います。