先般の大型台風や千葉県を中心とした豪雨により犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、すべての被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。

さて、台風19号による被災直後、災害ボランティアとして同僚の三橋さぶろう市議と長野県へ行きました。千曲川の氾濫から2日後でしたが、川の水位は高く、流れも速かったことから、非常に危険な状況でした。

開設された災害ボランティアセンターで所定の受付を行い、各作業グループに分けられ、派遣要請があったところに向かいました。活動先は、高齢者ご夫婦がお住まいの戸建てのお宅で、被災時は大人の首くらいまでの高さまで浸水したそうです。水は引いたとはいえ、庭先や玄関には泥が多く残っており、敷地内の車は浸水して動かせない状態でした。車内のドリンクホルダーに濁った水が残っていたこと、座席も水を含んでいる状態で、車内には泥も入り混じっていたことが強く印象に残っています。

2日間、同じお宅で作業をしました。初日は、家屋や庭に流れ込んだ泥の除去作業を行いました。泥をスコップでかき出すのですが、これが想像以上に体力を要する作業で、ご年配の方による除去作業は本当に大変だと思います。

また、災害ごみは、市が指定する仮置き場に出さなければなりません。翌日は、水に浸かった家財道具の搬出作業を行いました。ご高齢の方にはとうてい無理な作業です。その後、浸水した床や窓、壁などを繰り返し何度も拭き掃除を行いました。

そして、何よりも驚いたことは、被災者の方が地域の被災状況を把握できていなかったことです。その理由は、テレビが浸水して壊れてしまい、情報源が途絶えてしまったということです。スマホがあるのではと思うかもしれませんが、お持ちではありませんでした。そのためか、り災証明書の手続きも行っておらず、手続き方法もお手伝いしました。このようなことからもラジオの重要性を感じました。ラジオは受信機と乾電池さえあれば、いつでもどこでも聴くことができる大変便利なメディアです。災害時のインフラとして今、最も重要視されています。全国社会福祉協議会のホームページでは、災害ボランティア募集状況がわかります。どの地域が協力を求めているのかかが一覧で表示されていますので。是非、ご覧いただければと思います。

被災者の生活再建に向けて支援の輪を広げていくとともに、地球温暖化による影響なども同時に、災害問題と環境問題を並列して対策を進めていかなければならないと思います。