JR東日本が公表している2019年度各駅乗降客数では、「西船橋駅」が一日平均約14万8千人で24位、「船橋駅」では13万7千人で25位と、東京都心の駅を除いて2つの駅がランクインしているほど凄まじい状況となっていました。
コロナ禍の影響で新しい生活様式として在宅で仕事をする「テレワーク」の需要が高まっています。また、感染予防として接触を避けるためにテレワークを導入する企業が増えました。私も毎朝駅頭を行っていますが、従来よりも三分の一程度、通勤される方が少なくなったように感じます。また、時差出勤されている方も多く見かけるようになりました。
しかし、緊急事態宣言が解除され、ここ最近ではテレワークをやめてオフィスに戻る企業も増えてきているようです。通勤することによって再び満員電車による感染リスクが高まります。先日の4連休明けから各地で感染拡大が続いています。感染源として報道されているのが、夜の店をはじめ、飲食店、カラオケ店などとされていますが、それ以前に、満員電車も三密の条件に合致しています。政府の専門家会議でも条件が重なれば満員電車も感染が起こる空間になり得るとの見解を示しています。これを受けて政府もテレワーク7割実施を呼びかけています。
船橋市では、テレワーク環境を整備・強化し、テレワークを行った中小企業・個人事業主に対して導入費用の一部を上限40万円まで補助する「船橋市テレワーク導入支援補助金」を行っています。7月29日時点では、29件の申請受付、主な経費として、パソコンや、ソフトウェアの購入費用に充てられています。
船橋市テレワーク導入支援補助金
また、今回の新型コロナウイルス感染拡大の防止策の手段としてのテレワークは、近年発生している豪雨・台風や、いつおきてもおかしくないといわれている大規模な地震などの自然災害が発生して公共交通機関が麻痺した場合にも、企業そして従業員の方にとっても大きなリスク回避にも繋がります。 連日感染者が増加していることから、再拡大へと一気に逆戻りしてしまうことにもなりかねません。感染防止策の一つとして、本市においても市内事業者から積極的にテレワークの推奨を呼びかけ、本市から各方面へとテレワークへの波及を高めていければと思います。