新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかかりません。米国は25日、日本の危険度を警戒レベル最高の「渡航中止勧告」に引き上げました。日本は厳しい感染状況であることを示した米国の勧告を重く受け止め、ワクチン接種が他の先進国と比べて大幅に遅れていること、そして約2ヶ月後に控えている東京五輪開幕も慎重に判断しないとなりません。
感染者急増による医療機関が逼迫するなか、ワクチン接種を一気に増やすため、国による大規模接種が24日から始まりました。接種予約はネットのみに限定され多くの混乱を招きましたが、後に電話による問い合わせ窓口を設置しました。接種会場についても、大手町駅は改札口が40カ所以上もあることから、会場まで迷ってしまうのではないかといった不安もありましたが、無料シャトルバスをはじめ、駅構内には会場の最寄りの出口を示すポスターの掲示、会場周辺には複数のスタッフがプラカードを持って道案内するなど交通案内にも十分配慮するなど、高齢者に早く接種を終わらせるために、改善を重ね積極的に取り組む姿勢は評価したいと思います。
一方、船橋市におけるワクチン接種の状況です。市のワクチン接種は、かかりつけ医や居住地近くの医療機関で個別接種方式による船橋モデルで行っています。市から発送された接種券に同封されている「接種実施医療機関の一覧」から、各医療機関へ電話やホームページ等で直接予約が必要となりますが、早くも予約段階で混乱している状況です。
「電話が繋がらない」「診察券がないと受付けてくれない」「近くに対応している病院がない」「市の問い合わせ窓口はクレーム対応的な感じで案内もしてくれない」といった声が多く寄せられています。
かかりつけ医やワクチン接種実施医療機関の電話回線には限りがあります。市は、相談特設コールセンターの回線を従来の30回線から6月初旬から70回線に増やすとしていますが、相談特設コールセンターで接種予約をすることはできません。接種をしたいけど接種ができない状況に置かれている人が多数いるなか、お住まいの地域、環境にも左右されずに、誰もが安心して予約完了から接種完了まで無事に終えられるよう早急な改善が急務です。
考えられる改善策として、予約受付を一括で管理してくれる専用窓口の設置、接種状況・空き状況等をホームページまたは公民館に掲示したり、あるいは町会や自治会経由でお知らせしたり、市独自の集団接種会場を設けるなど、今の体制を見直す必要があります。
新型コロナウイルスの感染拡大による未曾有の事態に手探りで対応しているなか、問題は何かしら出てくると思います。常に常に改善を重ね、軌道修正することが大切であり、その対応が早期終息にも繋がります。引き続き、ワクチン接種体制の改善について市に強く求めて参ります