朝の街頭募金は一旦締め切りました。集計結果は次号でご報告いたします。皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
4月1日から、交通系ICカードの通学定期券の申し込み手続きが簡素化されます。これまでは、毎年通学証明書の提出が必要でしたが、今後は、証明書を一度提出すれば、卒業までの間は提示不要で、継続購入ができるようになります。学生時代、毎度購入時に、列に並んで証明書を提出して、申込書を書くのが、地味に面倒だったことが懐かしく思います。
さて、デジタル庁は1月26日、能登半島地震の避難所利用状況の把握を目的として、避難者にSuicaを配布し、氏名や住所、連絡先などの情報を紐付け、居場所や行動を把握する取り組みを発表しました。
被災者の方は避難所を移動したり、自宅や車中泊で生活したりするケースが多く、居場所の把握が難しくなっていました。そこで、避難所の利用者にSuicaを配布し、個人情報を登録してもらい、避難所に設置されたリーダーにSuicaをかざしてもらい、利用者の各避難所の利用状況を把握しようとしています。登録されたデータは、石川県庁に集約され、各避難所の利用状況の把握など、各支援に活用されるようです。
【デジタル庁】令和6年能登半島地震の対応におけるデジタル技術を活用した被災者情報の把握の取組
これまでの内容から、マイナンバーカードを思い浮かべた方もいると思います。私もその一人です。政府は以前から、マイナンバーカードを防災活用すると提唱していましたが・・・。
今回、Suicaが代用された理由は、NFCのType-B対応カードリーダーが用意できなかったためのようです。NFCとは、タッチ決済などで利用される近距離無線通信技術で、規格は大きく3つあります。たばこのタスポ等で使われるのがType-A、パスポートや運転免許証、マイナンバーカードなどセキュリティ面が高いとされるものがType-B、そして、交通系ICカード等のType-Fがあります。今回は代替でSuicaを活用してすること自体は評価できますが、Suicaを登録する際には、被災者情報の紐付けなどの事務作業が発生しますが、恐らく手作業での登録となるでしょう。マイナ保険証の紐付け問題も、手作業によるものでしたので、この点が心配です。
【デジタル庁】避難者支援業務のデジタル化に係る実証事業について
例えば、マイナンバーカードに代わる、スマホも必要としない、生体認証だけで利用できる登録の選択肢を設けるべきではないでしょうか。物理的なものを除き、生体認証であれば身一つで本人確認等ができるはずです。
マイナンバーカードは平成28年1月に交付が開始され、現在は国民の約7割(船橋市は約6割)が保有しています。コロナ禍の給付金、マイナ保険証、そして防災活用など、交付から8年経った今もなお、具体的な活用方法が不明瞭で、迷走しているように思います。デジタル技術は日進月歩です。住基カードの二の舞にならなければいいのですが。