500円玉貯金で有名な10万円貯まると称した、あのアルミ缶型の貯金箱。金色や銀色の派手な色をした円筒形の貯金箱は、目標達成感を高める一方、達成までの道のりは容易ではなく、途中で挫折してしまう人も多いのが現状です。私もその一人です。500円玉と言っても額が大きいですから、開けられない貯金箱に投じるのは躊躇してしまいます。
さて、熱を帯びている政府が推進する子育て支援金ですが、2026年度から少子化対策の財源として、国民一人あたり月500円弱を徴収するとしている、いわゆる「子育て増税」は、多くの批判を集めています。子育てを社会全体で支える観点から、子育て支援は確かに重要ですが、少子化対策というのであれば、本当に必要なのは、多子化への支援ではないでしょうか。子どもを産みやすい環境を整えるためには、景気対策や賃上げ、出会いや結婚、夫婦の新生活から出産までの支援を充実させる必要があると思います。
私も今回の子育て支援金のための財源確保には賛成ですが、具体的な中身が見えないことや、月500円、年間にすると6千円という負担は決して小さくありません。国民に負担を求めるのであれば、それに相応する姿勢を示してもらいたいものです。
船橋市議会は2月13日に開会し、過去最大の一般会計予算案となる2352億円を含む議案等が提案されました。市の予算は、毎年4月から翌年3月までの1年間を計画期間とし、福祉、教育、ごみ処理、道路整備、消防など、市が行う各種業務にどれだけの資金を使うかを予算案として計上し、議会での審議による議決によって決定されます。
本予算案の主な内容は、不登校児童生徒への支援策として、小学校・特別支援学校にはスクールアシスタント、中学校にはピアサポーターを配置し、学校内での支援体制の強化。保育料無料化の拡充として、保育所等に通う子どもの保育料を、2人目は半額、3人目以降は無料にするなどの子育て支援などがあります。
さらには、離れて暮らす親世帯や子育て世帯が、近居または同居するために要する費用の一部を助成する近居同居支援。加えて、新婚世帯に対して、家賃や引っ越し費用等を補助する結婚新生活支援など、新婚世帯が安心して船橋市で生活を始められる環境を整備する新婚世帯への支援が含まれています。
ほかには、二和向台の三咲小前の国家公務員宿舎跡地活用における道路設計や二和出張所の拡張工事等、高野台地区における北部公民館内にある期日前投票所までの巡回バス運行等の予算が市議会に提案されています。
そして、議案に対する質疑について、私の質問日は、2月22日に行う予定です。防災、防犯関連の予算、小室地域をはじめとしたオンライン診療などについて質問する予定です。今回も慎重に審議を尽くします。