先日16日(金)、台風7号が関東に接近し、千葉県全域に暴風警報や大雨警報などが発令されました。報道によると、その影響によって県内各地で約1300人が避難を余儀なくされたとのことでした。船橋市では、各公民館を避難所として開設しましたが、避難された方は少数でした。道路冠水の報告が数十件ありましたが、幸いにも大きな被害の報告はありませんでした。最近、南海トラフ地震の発生も心配される中、日頃からの災害に備えや再確認など注意が必要です。

台風接近時、二和地域にお住まいの方から、道路冠水の様子の動画とともにご連絡をいただきました。現地を確認したところ、雨水が流れる道路脇の側溝に落ち葉などが詰まっていました。側溝は路面の水を排水するためのものですが、ここが詰まると、うまく排水ができず、道路冠水につながります。

市ではパトロールや要望によって日々、側溝の清掃を行っていますが、さらに道路が冠水するのを未然に防ぐために、側溝にたまった落ち葉やごみの清掃について、市民の皆様にも、無理のない範囲での協力を呼びかけています。

【船橋市】道路の「集水ます」や「側溝」の清掃にご協力ください

近年、集中豪雨やゲリラ豪雨による浸水被害が深刻化しています。船橋市では、公共下水道整備や雨水貯留浸透施設の整備など、さまざまな雨水対策を実施と、雨水浸透マスや雨水貯留タンクの設置費用の一部を補助しています。補助内容は、既存ますの改修に対して最大8万円、新規設置には2万円、雨どい取付型貯留タンクには1万円、浄化槽の転用には最大10万円を補助しています。

【船橋市】船橋市雨水浸透ます等設置事業補助金交付事業

雨水浸透ますとは、底のない円筒形の構造や側面に穴の開いた容器で、雨水を地中に浸透させる役割を持っています。道路や庭への雨水の溜まりを防ぎ、浸水被害を軽減するだけでなく、地下水や湧き水の回復を促進し、ヒートアイランド化を防止することができます。  

一方で、雨水貯留タンクは、屋根に降った雨水を集め、雨どいを通じて貯めるための容器です。貯めた雨水は、庭木への散水、災害時の緊急用用水など、様々な用途に再利用できます。特に大雨の際には、屋根などに降った雨水をタンクに貯めることで、雨水が一気に側溝などに流れ込むのを防ぎ、浸水被害などの災害を軽減する効果があります。

このような雨水貯留タンクや雨水浸透ますの設置は、ご家庭でも取り組める雨水対策の一つです。また、地域全体の浸水対策にもつながります。この機会にぜひ、補助金制度の活用を検討してみてはいかがでしょうか。