行政視察2日目(新潟県三条市)

2日目は三条市へ。完全米飯給食、米飯給食と切り離した牛乳(ドリンクタイム)について視察をしました。新潟県三条市は、人口は約10万人、敷地面積は432km²。平成17年に三条市、栄町、下田村の三市町村が合併して、新しい三条市が誕生しました。

三条市ではコシヒカリが有名ですが、平成20年4月より三条市内の小中学校では、市や農協の支援で給食に良いものを提供したいとの想いから、給食を全て米飯にした完全米飯給食を実施。

完全米飯とは。
・主食は毎日ご飯
・ご飯を主食に、主催、副菜、汁物がそろったお膳のかたち

毎日米飯にする理由として、学校給食が子供達の食事に占める割合はわずか17%。だからこそ本当に良いものを提供したい。そして、子供達が大人になって自分で食事を選ぶとき、選んで欲しい食事を提供しているとのことでした。食育として、食べる楽しみを伝えながら、生きた教材として日々の給食に取り組んでいます。

昨今、主食がパンや麺食などが増える一方、年々減り続ける米の消費量。それに反比例するように増え続けているのが生活習慣病。心身を健康にするはずの”食”が病気の原因になっているとのことでした。

米の消費量


食の乱れを解決するのが”食育”として、米飯給食にした結果、様々な効果が現れました。肥満の子どもが減少傾向、給食残量が減少、主食をご飯にしたことで生活習慣も改善。そして、米飯給食以外でも、食育に興味や関心を持ったもらうため、食育授業や親子食育教室などの学校食育推進事業にも取り組んでいます。

そして、話題となりました給食の牛乳廃止について。
平成15年に米飯給食に移行後、保護者から、”毎日のご飯を主食とした給食に牛乳は合わない”との声。平成19年に牛乳飲料と昼食の分離を試行開始、牛乳の提供を試行的に停止をしながらも、本年度より”ドリンクタイム”というものを設けて、牛乳引飲用と昼食を分離しました。

給食の献立
・牛乳を提供しない。
・汁物がないときは、パックのお茶を提供。
※お茶の日はドリンクタイムなし

牛乳自体が給食には必要ないのでは?とのことで、試行的停止で検証も行いました。栄養面で主食をはじめ、副食を増量することでカルシウム等を補う、残量調査など。結果、牛乳を外してもカルシウムを満たすことができることがわかりました。しかし、献立面では固定化、洋風化するなど食文化を阻害することになるとの懸念も。

そこで、ドリンクタイムの設定。
給食には牛乳を提供せず、給食時間と切り離したドリンクタイム(牛乳飲用時間)を設けました。ドリンクタイムは、午前中の20分休みや終学活動等で提供。効果としては、空腹感が減り集中力が高まる、夕食時までの空腹感が緩和され間食が減るなど、給食と別にして飲用することで空腹感を緩和させるとのことでした。

以上が主な視察内容となります。
三条市では子供の食育について、真剣に取り組まれていることがわかりました。給食においても慣習に囚われず、完全米飯給食、給食時の牛乳飲用を切り離して、新たにドリンクタイムを設けたりと、子供達の食育に対して優れた食習慣を身につけさせるために、本当に努力をされていると考えさせられました。


▼電車で東三条駅へ出発。
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▼東三条駅到着後、三条市の職員の方がマイクロバスでの送迎をして頂きました。
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▼三条市役所に到着。
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▼健康づくり課食育推進室さんから、完全米飯給食についてご説明を頂きました。
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▼米飯給食、献立はドライカレーでした。牛乳がなくても汁物があるので、お茶や水などの飲み物はなしでも全然大丈夫でした。
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▼給食を食べたあと、ドリンクタイム!?”食後に牛乳を頂きました。給食と切り離した方のが、牛乳は飲みやすいと感じました。
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三条市の視察内容は本当に目から鱗でした。こんなにも米飯には優れたところがあるなんて知りませんでした。というか、私は間違った解釈をしていました。昨今では、炭水化物抜きダイエットと称して、ご飯を食べない人も多くいるのが現状。そんな私も間違った知識を持っていましたが、実は米飯が適しているのではと思いました。

・ごはん中心の和食は脂肪が少ない
・栄養バランスが整いやすい
・米の自給は100%可能(国内産は安全)
・日本人の体質にあった食事

など、古来より主食として毎日食べ続けられてきたごはんは、日本の食の原点だということを再認識しました。

今回の視察で感じたことは、市と市民が協働して、子供たちに適した環境構築。長岡市の子育ての駅、三条市の完全米飯給食やドリンクタイムなど、親御さんの思いを真摯に受け止め、それらを反映させるために本当に努力と工夫をされていると感じました。船橋市においても同様に、市民のみなさんからの声をしっかりと受け止め、反映させるように努力していきたいと思います。