3月28日、平成30年第1回定例会は、教育相談体制の整備や充実に向けたスクールソーシャルワーカーの配置に伴う費用を含む、平成30年度一般会計予算案2079億5千万円と52議案を可決して閉会をしました。

 今定例会における予算案が可決されたことにより、本市では新たにスクールソーシャルワーカーが配置されます。スクールソーシャルワーカーとは、暮らしの中での困りごとを抱えている生徒と家族を支えるための専門職として、教育現場に関する知識に加え、社会福祉に関する専門的な知識と技術を活用し、いろいろな生活問題に対して制度やサービス、環境面から支援を行う専門家として子どもを取り巻く環境に働きかけを行います。

 今年度から船橋市総合教育センターに5名のスクールソーシャルワーカーが配置され、学校側からの要請を受けて派遣されます。学校や家庭、児童相談所や行政の福祉担当部署などの関係機関のつなぎ役となって情報提供や調整を行い、子供、家庭、学校支援が行われます。
 いじめや不登校、暴力行為、児童虐待など、児童や生徒をめぐる課題が山積している現在の学校現場においては、スクールソーシャルワーカーに寄せられる期待は非常に大きいものがあります。
 
 文部科学省の調査にもスクールソーシャルワーカー配置の成果として、配置後に不登校の生徒数が減少したなどの成果も挙げられています。本市においても新たに5人配置されることで、配置による今後の教育相談体制の充実と、生徒や保護者の悩み・不安を解消できる環境が整ってきたと言えます。

 今後のスクールソーシャルワーカーの活動に期待しながらも、予算委員会の中で、配置後におけるスクールソーシャルワーカーの支援方法や資質向上、そして勤務体系や処遇、配置人数の増員など必要に応じて適宜適切に対応をして頂きことを強く要望いたしました。