第3定例会の一般質問を終えました。通告は下記のとおりです。

1.マイナンバー制度に伴う特定個人情報の管理について
2.振り込め詐欺(電話de詐欺)の対策について
3.アンデルセン公園の交通渋滞緩和対策について

通告の”1.マイナンバー制度に伴う特定個人情報の管理について”は、今回は持ち時間の都合上、質問を取りやめました。マイナンバーにつきましては、12月の第4定例会で質問する予定です。私の質問の持ち時間は15分しかなく、今回はどうしても”振り込め詐欺”について時間をかけたかったので、やむを得なく変更をしました。合わせて船橋市議会議会録画放映もご覧ください!

通告2:振り込め詐欺(電話de詐欺)の対策について
昨今問題となっている、振り込め詐欺について、船橋市においての被害状況の説明と市は現状を認識しているのかを確認。そして、市の現状の対策と他市での対策事例を紹介。他市での事例を是非、本市において実現してほしいことを伝えました。

「市内の振り込め詐欺の被害件数が過去最悪」と2015年8月1日発行の広報ふなばし(1367号)に掲載。千葉県は全国でもワースト2位、県内においても、本年6月時点で船橋市はワースト1位というのが現状。市内の振り込め詐欺被害件数は、平成26年の6月末時点で被害件数38件(約1億6600万円)、本年6月末時点では被害件数83件(約1億8700万円 )、と昨年の同時期と比べて2倍以上に増加、さらに千葉県警の調べによると本年7月末時点で91件(1億9700万円)と6月よりわずか1ヶ月間で被害件数8件も増えており、被害件数が減少するのではなく増加しているのが現状。

(問1)
市の認識は。

(答1)
本市の被害詐欺は、昨年来、件数、金額ともに大幅に増大している。注意喚起に努めているが、被害に歯止めがかからないのが現状。本市も被害件数を抑えるために様々な対策に取り組んでいる。広報誌、ホームページでの掲載、防災無線での呼びかけ、防犯パトロールでの巡回などの注意喚起、そして迷惑電話チェッカーの無料貸し出しなども行っている。

(問2)
本市でも貸し出している迷惑電話チェッカーの測定結果は。

(答2)
平成26年3月より無料貸出を開始、平成27年8月末現在で248台が貸出されている。無料貸出期間は、平成28年3月31日まで。効果等は、提供元のワイモバイルでアンケートを実施すこととなっており、今後その結果について情報提供を求めてまいりたい。

振り込め詐欺に先進的に取り組んでいる柏市防犯安全課に話を伺った。柏市の被害件数は平成26年65件(2億3800万円)、被害件数が減らない状況から本格的な対策に乗り出し、NHKでも取り上げられた市民への聞き取り調査をおこなった。市民に被害状況を聞き取り、防止策をうつという方法だったが、実際に被害に遭われた方の個人情報は警察の方で開示できないという理由で、想像以上に聞き取り調査が難しかったとのこと。そこで、現状分析を開始。柏市の老人クラブに所属する60歳以上の高齢者を対象としたアンケート3200人に行った。これらを柏市内の科学警察研究所に分析依頼し、アンケート調査の結果で様々なことがわかった。

調査対象の1%が被害にあっていた、9.5%が被害に遭いそうになった、年齢層が高い方が被害に遭いやすい、男性より女性の方が被害に遭いやすい、近所付き合いが濃密であっても被害にあう、詐欺電話は市内全域に発生、被害者が松戸市よりの地域に集中などがわかった。

このような分析結果から、被疑者のアジトが市内に二ヶ所あることもわかり、摘発することもできた。そして、市独自の振り込め詐欺などの犯罪発生地域を町別に記載した犯罪発生マップを作成し、これらを自治会に配布、回覧をするなどの方法で注意を促した。これらの対策で、平成27年度には平成26年と比べて45件も減少の24件(7000万円)。被害件数を大幅に減少し、大きな成果を出した。分析調査でわかったこと、被害件数が減らない一番の理由は”他人事”として考えているというのが一番の問題とのこと。

(問3)
以上のことから分析が重要さがわかった。柏市が実施したように、老人クラブの会員を対象として、振り込め詐欺に関するアンケートを行うことは可能か。

(答)
アンケートにより、高齢者の振り込め詐欺に対する意識を調査することも、対策を立てるうえで有効であると考えられることから、年内を目途に関係各機関と調整のうえ、実施に向けて努めてまいります。

・当日配布した資料です。(※クリックすると拡大します)
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・録画放映はこちら
船橋市議会録画放映 一般質問:高橋けんたろう