令和元年第3回定例会が18日に開会しました。会期は12月20日までの33日間となります。市長から提出された議案は37議案、そのうち17議案は、公民館をはじめ市民プール、運動公園など公共施設の使用料・利用料等の値上げが提案されています。私は会派を代表して質疑を行いました。

使用料等を値上げする理由は、「行財政改革推進プラン」の取組項目として、高齢化の進行、人口減少等の社会情勢の変化が見込まれる中で、運営体制を抜本的に見直し、持続可能な行財政運営を行っていくため、積極的な歳入の確保の推進を図るといった内容です。その算定根拠となるのが、施設を利用する受益者負担割合です。施設ごとのサービス内容について、「市場性があるか」「公益性があるか」という2つの視点で分類し、その分類ごとに受益者負担割合を設定します。

ところが、積極的な歳入の確保が目的であるはずが、各施設における施設使用料案を見ると、値上げするものもあれば値下げするものもあり、本来の目的であれば統一して使用料を値上げするものと考えますが、値下げにより、逆に減収に繋がる恐れがあることから、受益者負担について本末転倒になるのではないかと質しました。また、受益者負担割合の算定設定は、非常に複雑でわかりにくい内容であることから市民にとって理解を得られないのではと指摘しました。そもそも今回の値上げが適切なものかも含めて市の考えと市民感覚が乖離しているのではないかと質しました。

さらに、市職員の給与改正にならって議員の期末手当を引き上げる議案も提出されています。市民に負担をお願いするのであれば、先ずは我々議員が身を切るべきです。市民から付託された市議会議員として本議案に対して断固反対しました。これらの議案を含めて、各常任委員会でも審議されます。私の所属する委員会においても、付託された議案について慎重に審議を行なって参ります。

私は28日(木)2番目に一般質問に登壇する予定です。前回に続き、いじめ防止対策について提案します。その他、災害対策については、ローカルラジオ放送の実施、ブルーシートの規格の統一、土砂災害警戒区域の整備・周知等について、また、買い物難民対策である移動販売事業については、利用者における長蛇のレジ待ちの配慮について質問いたします。詳しい内容について次号に書かせていただきます。