市議会の一般質問で11月29日、小中学校のスマホ持ち込みについて質疑しました。

スマホの持ち込みついて文科省は、「子どもが心身ともに健やかに育つことは全ての人々の願いであり、子どもが安心・安全に成長できる環境を整えることは大人の責務です。」とし、登下校中の安全・安心のために、携帯電話の所持を「一部解除」として、小中学校における携帯電話の取扱いに関するガイドラインを公表しています。学校での指導について情報機器との向き合い方の指導を積極的に行うこととし、登下校時や校内での携帯電話の取扱いに関するルールや方針を定め、児童生徒や保護者に周知するとしています。

本市では現在、小中学校のスマホ持ち込みは原則禁止としていますが、届出を提出することで持ち込みが認められています。しかし、対応は学校ごとによることから、保護者に周知が行き届いていないところもあります。実際に、私の知る保護者の方々からは届出について知らなかったとのことで、児童生徒等の登下校、部活動の遠征など、緊急時における連絡手段がないことに不安視する声が多くありました。

市教育委員会はこれまで、保護者会での口頭や文書で周知をしていたとのことですが、市が把握している届出件数は著しく少ないことから周知が行き渡っていないことがわかりました。そこで、各学校、教室でプリントを配布するなど今一度、全校統一して確実に情報が行き渡るような方法で案内をしていただきたいこととし、市内全校の保護者へ案内するにあたり、どのようにして周知していくのか質疑しました。

【答弁】
小中学校のおける携帯電話の取扱について、基本的な方針に基づいて対応するよう令和2年度に各学校に通知している。基本的な方針として、携帯電話の持ち込みは、学校教育活動に必要のないものであることから原則禁止とすること、登下校中の緊急の連絡方法とせざるを得ない場合やその他やむを得ない事情がある場合は、例外的に持ち込みを認めること、その際は校内での使用禁止や学校での一時預かり等、学校での教育活動に支障がないよう配慮している。

登下校中等、携帯電話を緊急の連絡手段とせざるを得ない場合や、その他やむを得ない事情等により持ち込みを希望する保護者に対しては、 校長に持ち込み許可を申請し、許可が得られれば持ち込みが可能であることを周知していくことが必要と考える。これまで周知の方法については、各学校の実態や様々な状況により学校ごとの対応としていたが、再度校長会と協議をし、周知についてはたらきかけていく。

今回の質疑で、年度ごとに学校に届出を行うことで、小中学校ともにスマホの持ち込みが可能であることがわかりました。学校以外での安全対策が不安視される中、緊急連絡手段があることは保護者の安心にも繋がります。また、周りに連絡手段を持ち合わせていない人にも貸すこともでき、緊急時における助け合いにもつながります。今回の質問を機に、子どもたちへの安全対策として周知徹底をお願いしました。