胸元に淡いグリーン色のリボンをつけている人を見かけたことがあると思います。これは「シトラスリボン」といいます。

シトラスリボンとは、新型コロナウイルスに感染した人やそのご家族、そして医療従事者の方に対する差別や偏見をなくし、感染者が差別を受けにくい環境を整えることを目的とした愛媛県の市民団体が始めた啓発活動です。声高な主張ではなく共感を軸にして無理なく主張せず活動していくことを目指しているそうです。4月から始まった運動ですが、現在は個人の方のみならず、全国の自治体や企業にも支援の輪が広がっています。

本運動については野田剛彦県議が全力で取り組まれています。私も9月9日の一般質問で、船橋市でも医療従事者、感染者ならびにそのご家族の方を応援するためにもシトラスリボンプロジェクトの推進について取り上げました。

本市では、未だ新型コロナウイルスが感染拡大している中、医療従事者の方はもちろんのこと、それぞれの立場で懸命に感染拡大防止に尽力していただきましたすべての皆様には、改めて心から深く敬意を表したいと思います。

こうした一方で、市内で確認された感染者の個人情報を特定しようとしている人がいたことを聞きました。そこで、本市が把握している感染者に対しての差別的言動などはあったのか、仮にそのようなことがあった場合の対応について伺いました。また、シトラスリボンの推進について、市内の医療従事者、感染した人やそのご家族に対して、目に見える形で応援するためにも、本運動に賛同してはどうかと伺いました。

【市の答弁】
これまで新型コロナウイルス陽性者を攻撃するようなメールや、お電話をいただいた事例及び陽性者ご本人からも差別的な扱いより精神的に苦痛であるなどのお話を伺った。陽性者を攻撃するような問い合わせに対しては、偏見を払拭していただくよう1件1件丁寧に対応させていただいた。問い合わせには、保健所理事自らも対応し、負担の軽減につとめさせていただいた。また、シトラスリボン運動への参加については、率先して参加していくことで、その輪が広がることが期待できることから、他市の事例を参考に検討を始めている。

現在のところ、船橋市新型コロナウイルス感染症対策保健所本部とシトラスリボンプロジェクトの事務局と運動展開について協議中で、今後は広報をはじめホームページに掲載するなど推進に力を入れていく予定です。このように、本市も率先して参加していただけることから、医療従事者の方、陽性者に対しての偏見や差別を防ぐと同時に、本市からも支援の輪が広がっていくことを大いに期待したいと思います。

シトラスリボンプロジェクト』で検索すると、作り方が掲載されていますので、皆様も新型コロナウイルスに感染した人やその家族、医療従事者等に「私は応援しているよ」という意思を示すため、シトラスリボンプロジェクトに是非ご参加下さい。