近年、コロナ禍の巣ごもり需要などで、家庭菜園やガーデニングなどから農業体験の需要が高まっています。本市においても土地の所有者と利用者を市がマッチングさせるもので、気軽に農作業を楽しめる場として、ふるさと農園を市内15ヶ所で開設しています。

先日、利用を希望される市民の方から、いつもいっぱいで応募ができないとのご指摘をいただきました。そこで貸し出し状況を確認したところ、いずれも受付終了の状況でした。所管課に状況を確認したところ、新規募集の場合、5年利用を前提に1年ごとの契約更新であるということでした。ということは、利用者が更新を希望すれば、最長5年間利用することができることから、一部の利用者に限られ不公平感が生じます。

そこで2日の一般質問において、より多くの市民の方が応募できるよう、利用期限を一年などに定め、そして自動更新ではなく、一旦契約満了とし、新たに募集をかけるなど幅広く応募を受け付けるべきではないかと質しました。
そして、一番の課題でもある利用者の駐車場についても伺いました。ふるさと農園の利用注意事項には、自動車での来園は禁止、徒歩または自転車で来園できる方を対象としています。農具等の貸し出しもないことから、クワやカマ、バケツなど毎回畑に持参しなければなりません。そしてゴミは全て持ち帰り、さらに加えて収穫した農作物など、自転車や徒歩で持ち運ぶことは現実的ではありません。この状況から考えて移動手段に車が必要であることは明らかです。そこで、近場の公共施設駐車場の一部を貸し出す、あるいは近場のコインパーキングの一部を補助するなど駐車場の確保をするべきだと質しました。

[市の答弁]
利用期間については、特定農地貸付法や市民農園整備促進法を参考に、期間が終了した農園は区画を更地にして耕す、再整備の費用がかかることなどの理由から設定したものである。しかし今回ご指摘いただいた、より多くの市民に利用していただけるよう、期間については、他市の事例なども参考に研究していく。
 ふるさと農園は、近隣にお住まいの方の利用を想定しているため、駐車場を設けていない。しかし利用者からは車を利用したいとの声はある。ご提案の公共施設の駐車場は、その施設を利用する方々に必要な台数を確保しているものであり、また、民間駐車場については余暇活動である性質上、利用補助も難しいと考えているが、駐車場の設置が認められている市民農園や、農業体験農園への転換など、車利用のニーズに応えられる方法について検討していきたい。

ふるさと農園は、農園の大切さと都市農業に対する理解を深めてもらうことを目的としています。市民の方々に関心や興味を持ってもらうためにも、少しでも利用者のハードルを下げ、誰もが利用できる利便性の高いサービスを提供するべきであることを指摘しました。
質問の様子は船橋市議会録画放映をご覧ください。