夏季休暇にお出かけされた方も多いのではないでしょうか。特に、子どもたちにとっての夏休みは、思い出として強く記憶に残るかと思います。
30年前の夏、当時中学生の私は、母方の実家である長野県に車で帰省しました。途中で立ち寄ったガソリンスタンドで、給油中にエンジンを切った車内の窓越しに映っていた価格表には、「レギュラー 110円」と表示されていました。給油中に店内の自動販売機で買ってもらった缶ジュースと同じ価格でした。ところが現在、資源エネルギー庁が16日に公表した石油の小売価格は182円弱です。場所によっては190円、200円のところもあるようです。〝缶ジュース〟 ではなく、〝缶ビール〟の価格とほぼ同じ。もう本当に異常事態です。
このようなガソリン価格の上昇は、直接的にも間接的にも、私たちの生活に大きな影響を与えています。直接的な影響としては、車の運転コストが上がります。そのため、車に乗る頻度を減らさざるを得なくなり、通勤や買い物、家族の送迎など生活に欠かせない用途で車を使っている人に大きく影響します。また、間接的な影響として、物流コストも増加します。全日本トラック協会によると、燃料が1円上がると業界全体で150億円程度負担が増えるそうです。物流コストが上がると、商品や資材の値段も上がり、販売店舗も値上げせざるを得ません。そして、ガソリン価格のほかにも、電気料金などを含むエネルギー料金の抑制は喫緊の課題です。
そこで船橋市では、エネルギー料金の高騰による影響を受けた市内の事業者の事業継続を支援するため、昨年度と同様に助成金の交付が行われます。今年度は、さらに上限額と下限額が拡大されます。対象は中小企業者等で、市内に事業所を持ち、継続して事業活動を行う意思を持っていることが条件となります。助成額は電気料・ガス料金の利用総額に応じて交付され、申請書類等は、オンラインまたは郵送での申請も可能で、2〜3週間程度で助成金が振り込まれます。助成額は、今年2月〜7月分の電気・ガス料金の利用総額が15万円以上で交付対象となり、利用総額に応じて5万円から340万円となります。
詳しくは船橋市エネルギー料金高騰対策助成金をご覧ください。
◎令和5年8月28日(月)から令和6年1月31日(水)まで
◎船橋市商工振興課
◎電話番号 047-436-2472 (平日9時~17時)
エネルギー価格の上昇は、私たちの生活に大きな影響を及ぼします。電気代やガソリン代が高くなることで、さらに生活費がかさみます。複合的な対策が求められる中、あらゆる視点を持ちながら、この問題にしっかりと向き合っていかなければなりません