会社員時代、努力が成果につながらず、悩んだ時期がありました。どんなに頑張っても空回りしてしまい、十分な成果を出せず、部署異動など、最終的に左遷という形で退職に追い込まれました。今振り返ってみると、企画立案や提案書などの資料作成において、ChatGPTなどの生成AIの利用で、業務の効率化や仕事のやり方を変えて、成果を上げることができたのではないかと考えたりもします。

さて、9月15日の一般質問で、船橋市における生成AI利用について質疑しました。
船橋市は7月18日から全職員を対象にChatGPTを活用したサービスの試行を開始しました。その目的は、職員の負担軽減や業務の効率化を図る為と伺っています。市は、サービス利用にあたって運用指針を策定し、個人情報や機密情報の取り扱いに注意するとともに、不正確な内容をチェックすることで、情報の安全性を確保するとしています。そこで、具体的な利用方法や効果、運用コスト、市民サービス向けのAI導入など、今後の運用指針について確認をしました。

質問に対して市は、全職員を対象とした生成AI技術を活用したサービスの試行を開始し、8月15日時点において、24所属133人の職員から利用実績がある。活用状況について中間アンケートをとったところ、「文章案の作成や要約、校正」、「情報の検索、調査」、「挨拶文の作成」に使っている職員が多くいたことがわかった。ほかにも、「パソコンのプログラミング」等、業務に関連した事項に利用している。
また、アンケートのChatGPTを利用すると業務の効率が向上すると思いますか。」という質問に対し、約76%の利用者が「業務の効率は向上すると思う」と回答しており、業務の効率化に一定の効果が期待されている。
現時点では具体的な運用コストは算出していない。今後、試行運用の結果を元に、本格導入の可否を含め、どのようなAIサービスが望ましいか検討し、運用コストを算出していく。
議員ご指摘のとおり、市民の疑問や要望に対して、適切な回答や案内の提供のほか、市民の要望に応えた事業の改善などが、AI技術の進歩により実現できる可能性があり、市民サービスに繋がるものと認識している。しかし、不正確な情報の提供や個人情報・機密情報の漏洩の恐れなど、活用にあたっての懸念もある。そうしたことも踏まえながら、将来的な市民向けの問い合わせ窓口のAI導入について、調査研究していきたい。との答弁でした。

今回の質問で、AIを活用した業務効率化の効果が一定程度確認できました。AIはデータの分析や予測能力に優れていることから、技術革新によって、さらなる市民サービスの向上に寄与できることを期待したいと思います。