令和2年第4定例会の一般質問において1127日、前号の行政のデジタル化に続き、教育現場におけるデジタル化について質疑を行いました。

文科省は1020日、全国の教育委員会などに「学校が保護者に求める押印の見直し及び学校・保護者間における連絡手段のデジタル化の推進について」これまでの連絡手段あるいは事務手続きついての見直しをするよう通知しました。その内容は、デジタル時代に向けた規制や制度の見直しの一環として、書面主義、押印原則等に関する官民の規制や制度、慣行の見直しを進めるものとされています。

本市においては学校と保護者間での連絡手段は紙が主流であり、学校から児童生徒に配布される学校便り、いわゆるプリントについても学校、保護者ともに煩わしさを感じている方も多くいるのではと思います。

例えば、学校から配布されるプリントは、先生が印刷したものを児童に渡し、帰宅した児童が保護者に渡します。しかし、プリントが紛失してしまった場合など、保護者に行き渡らず学校連絡が行き届かない場合があります。また、同じ学校で兄弟など複数のお子さんがいる場合、プリント管理や必要時に探すのも一苦労です。その不便さを解消するために保護者の中には、プリントをスマホでスキャンして保存するなど管理に工夫されている方もいると聞いています。このように、保護者に連絡が伝わることが遅れがちになることや、管理する煩わしさがあることがわかります。

そこで、まずは学校のプリントをデジタル化にするのはどうか。また、学校側から一方的な情報配信だけではなく、保護者側もオンライン上で連絡がすることができる双方向での情報伝達が可能な連絡手段のデジタル化を進めるよう質疑しました。

【市の答弁】
本市における学校と保護者間の連絡については、プリントを中心に行っている。ただし、緊急性のあるものについては、メール配信やホームページを活用して連絡をしている。児童生徒及び保護者との連絡手段のデジタル化については議員ご指摘のとおり、迅速な情報共有ができることや学校・保護者双方の負担軽減につながることは十分に認識している。今回GIGAスクール構想で整備されるクラウドサービスでは、学校と保護者間の連絡を取りあうことができる。連絡手段のデジタル化について県教育委員会の動向を注視しつつ、近隣市や先進校の事例を参考に検討していく。

既に実施しているGIGAスクール構想において今後整備される予定のクラウド環境では、学校と保護者間で双方向に連絡が取り合えるとのこと。このように環境は整っているので、あとは実施するかしないかだけであると思います。本件については検討課題として、次の定例会で改めて進捗状況について伺います。