文教委員会視察2日目は、佐賀県武雄市の武雄市立図書館に視察。武雄市は、平成18年3月に武雄市、山内町、北方町が新設合併して武雄市が誕生。人口約5万人、温泉街として有名で開湯以来1300年の歴史の武雄温泉があるほか、日本銀行や東京駅の設計を行ったとされる辰野金吾が設計した楼門が有名で国の重要文化財にも指定されています。

そして、武雄市といえばいつも新しい取り組みをされていることでも有名です。武雄市ホームページをfacebookへ完全移行、図書館の民間運営委託、タブレットを用いた反転授業、官民一体型の小学校など、全国的にも話題となりました。その中で今回は武雄市立図書館へ視察。

武雄市図書館は、TUTAYAを運営するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)に企画・運営を任せていることで全国的に有名な図書館。平成12年に図書館として開館し、平成25年に蔦屋書店を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を指定管理にしてリニューアル。

大きく変わったことは、開館時間を9時~21時に延ばし、365日開館する図書館になったこと。その他、館内にスターバックスを併設、雑誌や書籍の販売、文具の販売、DVDレンタルを設置しました。従来の図書館とは違い、館内でコーヒーを飲みながら雑誌や新刊本なども読めるなどゆっくりとした時を過ごせる滞在型図書館です。

館内見学の他、職員の方から反転授業、官民一体型の小学校についての説明を頂きました。武雄市ではタブレット型端末を市立の全小中学校に1人1台配布しており、教室には電子黒板を設置。全体の20%をスマイル学習として、意欲的な学習、実態の把握ができる、そして問題解決能力を養う子供教育に取り組まれています。動画を駆使して図を立体的にみたり反復して視聴するなど、スマイル学習を取り入れたことで、9割以上が授業の内容が理解できたとのことでした。

そして、花まる学習会のノウハウを取り入れた官民一体型の小学校を創設。社会に出ることを想定した花まるスタイルの学習方法で学ぶ”朝の時間”と、屋外で体を動かしながら、数字の感覚、社会の適応能力を鍛える”青空時間”など地域住民の方が一体となって取り組まれています。

行政や教育など武雄市の斬新な取り組みには目から鱗でした。なかでも、2011年に市のホームページをfacebookへ完全移行した時は驚いたと同時に、とても興奮したことを覚えています。当時のfacebookは現在とは異なり、システムがまだ不安定な状態でした。そこに完全移行することは極めてリスキーで、チャレンジングなことだったと思います。当時私も、シニアの方を対象としたデジタル講座でfacebookを取り上げた際に事例が少ない中で、大きな事例の1つとして何回も取り上げさせて頂きました。私の中では、その当時から武雄市に思い入れがあったので、今回の視察は大変ありがたくとても貴重でした。

最後に、ソーシャルメディアを活用した今後の展望について質問させて頂いたところ、今のところ予定はないとのことでした。是非、今後も、斬新な手法を用いた新しい取り組みについて期待したいところです!


▼武雄市立図書館
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▼武雄市立図書館の外観
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▼武雄市立図書館の正面(※館内は撮影禁止の為ここまで)
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▼国の重要文化財に指定されている楼門。
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▼夜のライトアップが見所です。
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▼楼門の中へ入ると温泉街に。
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▼最後に、独特のソースが美味しかった”武雄バーガー”の写真。武雄のソウルフードのようです。
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以上が武雄市の視察内容です。
武雄市立図書館の詳しい情報について、武雄市立図書館をご覧ください。