市議会は6月30日、新型コロナウイルス感染症対策費として臨時会に提出された補正予算案19億円を可決して閉会しました。

 臨時会は、国の第2次補正予算を中心とした支援策ならびに県予算を活用した支援策のほか、本市独自での新型コロナウイルス感染症(船橋市緊急対策パッケージ第3弾)で19億円を予算計上し、国等の受給対象にならなかった方を対象にした市単独の支援策が設けられました。本件について、私は会派を代表して賛成討論を行いました。市の支援策を評価すると同時に、各事業の細部にわたって要望しました。

【患者受け入れ病床の確保のための支援について】
新型コロナウイルス感染症入院患者受け入れのために確保した病床にかかる経費に対して支援を実施しました。本来であれば県が全面的に支援をすべきところ、市が単独で支援を行うことについて評価しました。

【ひとり親世帯への臨時特別給付金について】
児童扶養手当を受給しているひとり親世帯、そして家計が急変して収入が減少している世帯に給付する支援が可決されました。ただ、これらの内容が対象者に周知されなければせっかくの支援制度が台無しです。周知もれや、給付漏れがないように徹底することと同時に、DV被害者への相談体制の充実と併せて要望しました。

【安全な給食調理のための環境整備について】
臨時休校の影響によって夏休みが短縮となり、夏季に給食を提供しなければなりません。給食調理室は冷暖房の環境がないことから、市内小中特別支援学校にスポットクーラー(1校あたり3台)を配備することが可決されました。しかし、議決から導入まで約3週間が必要となるとのことから、現場で必要とされる時期に必ず設置が間に合うように手続きを進めるよう要望しました。

【妊産婦の寄り添った支援について】
不安を抱える妊婦さんに対して、分娩前にPCR検査を実施し、感染してしまった妊産婦さんに対しては、退院後、助産師等が不安解消、育児に関する助言など寄り添ったケア支援を実施しました。これらについては、正確に市民の皆様と産科医療機関の皆様にご理解いただける様に努めていただきたいこと。さらにウイルス検査で感染が確認されてしまった方の治療と出産へ十分な対応が行える施設の準備を県等と連携し、体制を整えておくことを要望しました。

緊急事態宣言が解除されてから、また徐々に感染者数が増えつつあります。うつらない、うつさないための行動をみんなで行いましょう。