茂原市は、1989年・96年・03年に続き、経験したことのない豪雨による影響で10月25日、広い範囲で4度目の浸水被害を受けました。市内を流れる一宮川や豊田川など複数の河川で水があふれ、流域の広い範囲で住宅などの浸水が相次ぎました。被害に遭われた皆様の、一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

先般の長野県に続いて8日、茂原市へ同僚の三橋さぶろう市議と災害ボランティアに行ってきました。支援先は一宮川が流れるすぐ側の独居高齢者アパートの一室で、家主の方から災害当時のお話を聞くことができました。当時、豪雨の中、防災無線による避難勧告が発令、最寄りの避難所へ避難するよう呼び掛けられましたが、土地勘がないことから避難所に行くことができなかったとのこと。繰り返しによる発令で、玄関のドアを開けて避難しようとしたところ水圧で開けることはできず、ドアの隙間から浸水して逃げることができませんでした。その後、一気に浸水し、家主の首まで水に浸かってしまったそうです。窓からも避難することができず、とっさに部屋のカーテンレールにしがみ付き、命を守るために必死に耐え続け、その状態で6時間もの間、救助を待ったそうです。まさに九死に一生であったとのことでした。

そのお宅では、浸水した家具、家電、衣類など家財道具の搬出作業を行いました。衣服を洗濯する時、吸い込む水分の重みを実感することはよくあると思います。それと同じ原理で、布団自体の重量は素材で違いがありますが、例えば1㎏なら、水を吸って8倍で8㎏にもなり、濡れた布団を運び出して災害ごみの仮置き場まで持って行くのは本当に大変でした。

市内の所々に設けられた災害ごみの仮置き場には、災害ごみが大量に山積みされていて、高さ3mを越している所もあり、満杯の状況でした。 今回の災害ボランティアに参加して感じたことは、浸水した家屋などから出る大量の災害廃棄物となる災害ごみ仮置き場の課題です。災害ごみで道幅が狭くなったり、においや粉じんが出たりしているので、仮置き場の確保や設置など、そして処分が長期化とならないよう、災害ごみの処理時に想定される課題などについて対応を十分に確認する必要があると考えます。今後起りうる災害に備えて、この課題にも取り組んでまいります。