台風19号により犠牲になられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被害に遭われた皆様に深くお見舞い申し上げます。また、救助や復旧にあたっていらっしゃる自衛隊・警察・消防や、全国から集まっているボランティアの皆様の献身的な活動に心から敬意を表します。一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。
大型で非常に強い台風19号は日本列島を縦断し、広範囲にわたって強風を吹かせ、大雨を降らせました。阿武隈川・千曲川や多摩川など多くの河川が氾濫し、濁流によって多くの家屋の倒壊や浸水、道路の冠水で甚大な被害をもたらしました。
台風19号において気象庁は、最大級の警戒をするとともに少しでも命が助かる可能性の高い行動をとるよう、早期警戒を呼びかけていました。広範囲の自治体に向けて大雨特別警報を発表しました。
千葉県においては、先般の台風15号からの復旧が続く中、大型台風による度重なる災害による被害でした。市原市では、竜巻と見られる突風による住宅被害、人的被害が発生し、再び、断水、停電も発生しました。台風15号に係る県の対応を巡っては、初動体制が万全ではなかったとして指摘が相次ぎました。そこで、迫る台風19号に係る万全の措置を予め講じるよう、地元の野田剛彦県議から森田知事に申し入れを行いました。その結果、知事は被災自治体からの情報収集が遅れたことを反省し、上陸前に県職員を各市町村に職員を派遣し、情報提供も県から率先して進めるなど、早期対応を指示するなど万全の体制を整えました。
本市も避難所の開設を早めて多くの職員が対応にあたりました。市内の全公民館と公立小中学校を自主避難所とし、開設された避難所には約1500人の方が避難しました。また、危機管理課の職員をはじめとした災害対策本部員を召集し、被害状況の迅速な把握と迅速な対応を行いました。その結果、船橋市の被害状況では、道路冠水12件、倒木18件、家屋被害12件、人的被害1件、その他(ブロック塀倒壊、看板落下、電線の垂れ下がりなど)で35件の被害報告がありました。被害も最小に留められ、現在はほとんど対応済みとなっています。台風15号の教訓が生かされていると思います。
地震や、地球温暖化により今後多発するであろう自然災害において、突然の断水、停電、家屋の浸水や損壊に見舞われた際の対応など、落ち着いて判断ができるよう全市民に周知を行き渡らせることも必要です。加えて、災害弱者への対応も含めた「安全重視」を最重要課題として、来るべき災害に備えた強化に努めて参ります。