連日、猛暑が続いています。総務省消防庁の熱中症情報によりますと、7月9日~7月15日までの1週間の間に、全国で熱中症によって救急搬送された方は約1万人とのことです。船橋市においても、同月17日現在、熱中症によって77人の方が救急車で搬送されました。

酷暑ともいわれる猛烈な暑さは、まだまだ続く見込みのようです。この暑さを受けて、気象庁は7月17日、同月いっぱいまで猛暑が続くとする「異常天候早期警戒情報」を発表しました。長引く異常な暑さ、酷暑を乗り切るためには、熱中症の予防と対策に万全を期さなければなりません。

異常天候早期警戒情報とは、気温が著しく高く、平年を上回る天候が予想される際に発表されます。5年前の2013年にも、今回のように全国的に発表されており、この時には熱中症による死者が1000人を超えました。しばらくは、かなりの高温となることが予想され、外での作業に加えて、温度が高くなる車内でも熱中症の危険性が高まります。

熱中症は高温多湿の環境で、水分と塩分のバランスが崩れて、体温調節機能が低下することにより、体温上昇、めまい、体がだるい、など、様々な症状をおこす病気で、重症になると命に関わる危険もあります。万が一熱中症にかかってしまった場合には、涼しい場所へ避難、そして服を脱がすなど、とにかく可能な限り早く冷やす必要があります。重症者の命を救うことができるかどうかは、どれだけ早く体温を下げることができるかがポイントになります。

各地では、熱中症の可能性で搬送されるほとんどが65歳以上の高齢者が多く、次いで成人、少年、乳幼児、新生児の順になっています。暑さに対する感覚が鈍っている高齢者、体温調節機能が十分でない子どもや乳幼児は、熱中症にかかりやすく注意が必要です。

節電意識が強い人も多いと思いますが、熱中症を防ぐためには小まめな水分補給と積極的に冷房をつけるなど環境を整えることが必要です。熱中症予防の呼びかけと同時に、日の最高気温を知るだけでなく、気温と湿度の変化や状況を知ることも熱中症予防に効果があり、環境の変化に周囲が協力して注意深く見守ることも非常に大切であると思います。