第1回我孫子市議会議会報告会へ参加をしてきました。我孫子市議会は、平成26年12月に「我孫子市議会基本条例」を制定後、市民の皆さんに議会で行われた議案等の結果を報告する「議会報告会」を開催されるとのことで、現在船橋市議会においても議会基本条例の制定を推し進めているなかで、非常に参考となる議会報告会でした。
議会報告会には、我孫子市議会議員の方が全員参加。会場には、60代~70代の約40名の市民の方が参加されました。報告会は副議長の進行により進められ、内容は議長の挨拶から始まり、我孫子市議会の仕組み、基本条例制定経過について、そして各委員会の報告、質疑応答と90分間に渡って開催。
その中でも一番興味があった、基本条例制定経過についての説明。基本条例の全24条の制定は、議会改革特別委員会の設置より2年間、計20回の開会を経て、調査・検討が行われた結果、平成26年12月に全会一致で可決、平成27年4月から施行されました。この議会基本条例とは、議会のあり方を明確(条文化)したもので、議会運営の活性化と開かれた議会を目的に作成されたもので、本日の報告会開催について条例にしっかりと明記されています。
私が感じたのは、船橋市議会においても基本条例が必ず必要だと思いました。現在、船橋市議会では理念と基本方針というA4用紙1枚程度の内容で明記されていますが、あまりにも漠然とした内容になっています。現在の内容では、議員それぞれの解釈が異なってくるわけで、議員のあり方について統一性をもたせる、その手段と役割を明確にするための条例が必要だと思っています。
報告会の質疑応答において、市民からの質問では議員が説明をした議案内容でなく、議員定数削減についての質問が目立ちました。我孫子市では法定定数が34人ですが、現在は24人と少数にもかかわらず、財政が厳しいという理由から議員定数の削減および報酬削減をして歳出を抑えて欲しいとのこと。
以上の質問から、市民の方々に議会のことについて全く理解されていないと思いました。それは説明責任を果たしていない議会に責任があり、市民からみて議会が何をしているかわからないという観点から、一番わかりやすく目に付きやすい、議員定数と報酬の部分が指摘され、いわゆる議会不要論になりかねないということ。いたって私も議員定数の削減について声を上げている一人でもあり、根本的なことを理解せず議員定数の削減と声をあげていたことに恥ずかしさを覚えます。
議会というのは議決責任があり、その責任に応じて歳費が支払われていると認識しています。例えば、一般的に高額報酬といわれるお医者さんの報酬が高いという人はいないと思います。なぜなら、従事する責任の重さをみなさんが理解しているからだと思います。これに当てはめると、市議会議員の役割、活動が見えない、何をしているかわからないなど、議員の役割が理解されていないために議員不要論がでてきているんだと思います。このことから、私は市民の方に役割や活動内容を理解をしてもらうために努力するべきと改めて再認識しました。そのためには、議会レポートの発行、議会報告会の開催、タウンミーティング開催、そして基本条例の制定。船橋市民の方に理解をしてもらう、これを1つのテーマとして4年間全うしていきたいと考えています。