ようやく冬らしい気候になってきました。先週あたりは、夏のような暑い日もありました。季節の変わり目となる今の時期、寒暖差による体調の変化にお気をつけくださいませ。
市議会定例会において11月30日、15回目となる一般質問に登壇いたしました。持ち時間は15分、災害時における避難所のあり方について質問しました。今年6月の大阪府北部地震、7月の西日本豪雨、9月に発生した北海道胆振東部地震など多くの災害が発生し、多数の尊い命が失われました。災害に遭われた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
日本の一般的な避難所といえば、体育館に大人数で共同生活をし、床に直接布団を敷いて雑魚寝をし、プライバシーもなく、お互いに物音を立てないよう細心の注意を払うなどといった劣悪な環境であることから、避難所生活をより快適に過ごせるように配慮すべきだと思っています。
避難所生活における環境水準を定めた「スフィア基準」というものがあります。義援金・救援金の募集や紛争、災害、病気等で苦しむ人を救うため様々な支援活動をしている「赤十字社」が定めた国際基準で、人間の生命維持に必要な水の供給量、食糧の栄養価、トイレの設置基準や男女別の必要数、避難所の一人当りの最小面積、保健サービスの概要等の詳細が定められており、被災者すべてが平等かつ公平な支援を受けるためだけでなく、支援者側においても、援助の説明責任や品質維持のために役立てられています。
その基準の一例として、1人当たりの居住スペースは最低3.5平方メートル、この広さはおよそ2畳分で、寝返りをうったり、スペースを保ったりするために最低でもこのくらいは必要だとされています。天井の高さは2メートル以上と定められていること。また、トイレは20人に1つで、一般的にトイレにかかる時間が、女性は男性の3倍の時間が必要になることから、トイレの男女比は1対3の割合で設置するものと定められています。
現在、本市の避難所における1人当たりの収容面積について、また避難所の環境水準である国際基準「スフィア基準」について、市はどのように考えているのか。また、少なくとも、居住スペース、プライバシー、トイレの問題など、今以上に快適なものを目指すべきであるとして、市はどのように考えているのか見解を伺いました。誰もが先行き不安な状態で過ごす避難所について、快適な避難所を設けるべきであり、突然の災害時に備えて、早急な改善が必要です。