柏市では市制70周年を記念して、「ベルサイユのばら」をデザインしたマンホールが話題となりました。港区では「セーラームーン」などのデザインマンホールが注目を集めています。
日本におけるマンホールの歴史は、1881年に始まります。
横浜で導入された木製の格子型から始まり、1885年には現在の鋳鉄製に変わりました。明治末期からは丸形が採用され、昭和60年代以降は「ご当地マンホール」が普及し、地域文化を表現する存在へと進化しました。
近年、豪雨によるマンホール蓋が吹き飛ぶ事故が全国で相次いでいます。
特に、今年8月に東京都新宿区で発生した豪雨において、マンホールから水が勢いよく噴き出し、重さ約100キロの蓋が飛ばされる、いわゆる「エアーハンマー現象」が発生しました。幸い、けが人は出ませんでしたが、人や車に直撃すれば重大な事故につながります。この事態を受けて東京都は対策として、新型のマンホール蓋への交換を進めています。
報道によれば、全国には約1600万基のマンホールが設置されており、そのうちの約350万基は設置から30年以上が経過し、耐用年数を超えているそうです。これら旧型の蓋は豪雨時に飛散や破損のリスクが高まるため、現在、安全対策が求められており、多くの自治体では、新型の蓋へと交換作業を計画的に進めています。
船橋市においても、近年多発する集中豪雨に備えなければなりません。
そこで、11月26日の私の一般質問で、本市の現状について次の質問を予定しています。
市内にあるマンホールの蓋のうち、旧型で安全対策が不十分なものの割合と、豪雨時の蓋の飛散や転落事故のリスクについて市はどのように考えているのか。また、旧型の蓋の安全対策として、新型への交換状況、定期点検や管理、点検頻度や交換計画について伺う予定です。
以上の質問に対する市の答弁は、事前打ち合わせによると、次の内容を予定しているとのことです。
「市内には下水道と合流する雨水用のマンホール蓋が約1万9千基あり、そのうち約26%(約5千基)が旧型となる。豪雨時にはマンホール蓋が飛散し、人や車に被害を与える可能性があるため、危険個所から計画的に対策を進める必要があると考えている。マンホールの蓋は、老朽化対策として計画的に交換しているのと、毎年の定期点検で全てのマンホールの状態を確認し、異常があれば速やかに交換している。」
毎年行っている定期点検に加えて、老朽化対策として計画的に対策を進めていく必要があるとのことで、本市のマンホール蓋の現状について概ね確認ができました。
引き続き、マンホールの安全対策や浸水対策など注視していきます。