カレーライスのトータルコストを指数化したカレー物価指数というものがあります。これは、家庭で作るカレーライスに必要な具材費(肉、野菜、米など)や光熱費を合計し、その変動を指標化したものです。その一食当たりのコストは2020年に267円、2023年は316円、2024年11月は377円と約1.4倍に上昇しています。つまり、国民食のカレーライスを例にして、身近なものが値上がりしていることがわかります。

私が好きな白井市富士にある大手カレーチェーン店でも、昨年値上げしました。一番安いポークカレーは具材が少なく、トッピングを追加すると軽く1000円を超えてしまい、まさに高級カレーです。そのため、一年ほど足が遠のいています。

船橋市議会は21日、物価高騰への緊急支援を議題とする臨時議会を開会します。
主な内容は、子育て支援として、今年の1月1日時点で船橋市に住民登録があり、18歳以下の子育て世帯に対して、児童1人あたり1万円を電子マネーまたはプリペイドカードでの給付が予定されています。所得制限はなく、支給は3月以降を見込んでいます。

続いて、住まいの防犯対策の購入費補助です。
頻発する強盗事件をはじめ、昨年10月には市内で強盗致傷事件が発生するなど、市民生活の安全が脅かされる事態が続いています。こうした状況の中で、市が緊急的に行う取り組みです。防犯カメラ、録画機能付きドアホン、センサーライト、補助錠、防犯ガラスなどの防犯設備導入に対して、費用の半額(上限2万円)を補助する制度です。

また、燃料費の高騰による影響を受けているバスやタクシー事業者には、支援金の交付を予定しています。路線バス(42路線)は1路線あたり34万円、タクシー(670台)は1台あたり約4万円です。同様に運送事業者(個人含む)等は大型車6万円、中型3万円、小型2万円、軽1万円の助成金が交付される見込みです。

以上の内容は、議会で可決後に実施されるものですが、当日は会派を代表して私が、給付の支給方法や周知のあり方などについて質疑を行います。どんなに魅力的な支援策であっても、必要としている方に行き渡らなければ意味がありません。特に、防犯対策では、被害に遭いやすい高齢者の方へ確実に情報を届けることが大切です。そうした点を中心に、議会で問いただしたいと思います。

一方で、これらの物価高騰支援として非常に有効である反面、お子様のいない世帯や独身の方に対する支援が含まれていない点も大きな課題です。生活の厳しさはどの世帯でも同様、今は本当に大変です。今後はさらに公平に、幅広い支援策を検討していく必要があるのではないでしょうか。