年明けに家族で初詣に行き、賽銭の長い列に並んでいると、境内の柱にQRコードが貼ってあり、電子マネーで賽銭
ができるようになっていました。とうとうここまで来たかと思いながら、物は試しようで、スマホで賽銭金額を入力して決済してみました。すると、決済完了画面には「お気持ちを送りました」との表示。手元の操作は1分もかからず完了。何とも味気ない感じでした。

それから数分後、押し出されるように賽銭箱の前に着きました。すでにスマホで賽銭済みでしたが、周りの目が気になり、手持ちの小銭を投じて参拝しました。結果的に、バーチャルとリアルで2回賽銭を入れました。通常、参拝は賽銭を入れてから行うのが作法ですが、電子マネーの場合、どのタイミングで行うべきか戸惑いました。  

しかし、現金を持ち歩かずに賽銭ができる利便性は魅力的です。寺社側にとっても、お金の管理がしやすく盗難のリスクを減らせるというメリットがあるようです。迫るキャッシュレス需要によって、今後の参拝風景も大きく変わりそうです。

さて、船橋市議会は1月22日、臨時議会を開き、物価高騰による支援や住まいの防犯対策を含む補正予算を可決しました。その一つが子ども応援臨時給付金です。子育て世帯に、児童(18歳以下)1人あたり1万円を給付。所得制限はありません。給付方法は電子マネーまたはプリペイドカードで、支給時期は3月ごろを予定しています。

当日私は、会派を代表して給付方法について質問しました。
子育て世帯への経済支援策は評価しつつも、家賃や光熱費、ガゾリンなど現金やカード払いが主となる費目も多いなか、現金給付も検討すべきだったのではないかと指摘。さらに、マイナンバーカードの公金受取口座や、児童手当で把握している口座情報を活用し、希望される市民には、現金給付をすべきではないかと質しました。

市は迅速な支援のため、現金給付より早く、手続きの手間も少ない電子マネー等による給付を選択した。児童手当の口座利用でも1ヶ月以上要するが、電子マネーなら委託契約後1ヶ月で給付可能。マイナンバーカードでの現金給付も口座照会等で2ヶ月以上かかる見込みから、現金給付よりも電子マネー等の方が早期にお届けできると判断したとの答弁でした。

そこで私は、給付金の給付方法について、現金などの決済手段も柔軟に選べるようにすべきだと指摘しました。市は早期の給付を強調していましたが、現金給付を希望する方には、支給が遅れることに問題がなければ、その選択肢を設けるべきです。また、単身者や子どものいない世帯への給付がない点を踏まえると、総合的には70点程度といったところでしょうか。惜しい点です。

【動画】船橋市議会録画放映 議案質疑