サイレンを鳴らし、赤色灯を光らせた消防車や救急車、パトカーなどの緊急車両が自宅の方に向かっていったら、何かあったのかと心配になるものです。特に消防車の場合、どこが火事なのだろうかと不安になることがありますが、サイレン音(ウー)と警鐘(カンカンカン)を交互に鳴らしていれば火災出動、サイレン音(ウー)だけの場合は救助や応急支援など火災以外の出動、音の違いで聞き分けることができます。ちなみに、消防車が鳴らす「カンカン」という鐘の音は、江戸時代の火消しが使用していた鐘の名残とされています。
さて、船橋市は 5 月1日から、市内で発生した火災などの災害情報を音声で案内する災害情報案内テレホンサービスを開始しました。災害の種別や発生場所を登録不要で電話で確認することができます。たとえば、サイレンが自宅方向に聞こえて不安を感じたときなど、災害種別や発生場所をすぐに知りたいときに役立ちます。
もともと同様の音声案内サービスは以前から運用されており、私も近所でサイレン音を聞いた際によく利用していました。しかし、令和5年に電話回線を用いた音声案内サービスが終了して以降、ふなばし火災等情報メールの方で提供されていましたが、メールや配信の遅延やタイムラグなどによって迅速な状況把握ができないと令和6年第2回定例会で指摘したこともありました。
当時の答弁では、情報提供する災害は、全ての火災、3人以上の要救助者が発生した救助事故、また、5人以上の傷病者が発生した救急事故等の情報を、メール登録者に対して通報から15分以内に配信を行っているとのことでした。また、音声案内の代替方法については、ふなばし火災等情報で配信を行っているとのことで、今後、よりよい代替方法を検討していきたいと答弁していましたが、再びサービスが再開されたことは良かったです。
災害時などに必要な情報を得る手段として、電話は有効です。メールなどと違い、待たずに知りたい時に電話をかけることで、すぐに情報を得られるため、不安の解消にもつながります。
お手元のスマホに災害情報案内テレホンサービスを電話帳に登録しておくことで、ワンプッシュで電話をかけられ、正確な情報を素早く入手できます。ご活用ください。