朝の駅頭で、通勤途中の市民の方からマイナンバーカードの更新についてご質問をいただきました。「写真付きの新しいカードを受け取るのに、なぜ、顔写真付きの身分証明書が必要なのですか?」というご疑問でした。確かに、更新後のカードには写真があるのに、受け取りの時に改めて顔写真付きの身分証明書が求められるのは、一見すると不思議に思われるかもしれません。私もそのように感じました。
そこで、マイナンバーカードの更新方法と、顔写真付きの身分証明書が必要とされる理由について調べてみました。
マイナンバーカード本体の有効期間は10年(未成年の方は5年)ですが、カードに内蔵された電子証明書の有効期限は5年です。つまり、電子証明書の2回目の更新時に、カード本体も併せて更新することになります。カードの更新方法は、有効期限の約3ヶ月前に通知書が届くのでスマホや郵送等で申請します。その後、約1ヶ月後に交付通知書が届きますので、受け取り日時を予約して交付窓口で受け取ります。新しいカードは、古いカードと引き換えに交付されます。
ここで重要となるのがマイナンバーカードを紛失した場合です。カードがない場合は再交付の手続きとして手数料1000円がかかるほか、厳格な本人確認書類(運転免許証など顔写真付きなら1点、健康保険証など顔写真なしなら2点)の提示が求められます。つまり、古いカードをなくしてしまったら、厳格な本人確認と、手数料もかかってしまいますので紛失しないよう注意が必要です。ちなみに、新しいカードを受け取る際に古いカードは回収されますが、希望すれば、運転免許証のようにパンチ穴を開けた状態で、記念として返却してもらうことも可能です。
ご質問の「新しい顔写真付きカード(マイナンバーカード)の受け取りになぜ顔写真付き身分証が必要なのか」ですが、新しいマイナンバーカードの受け取りについて、古いカードがお手元にあればそれが本人確認となりますので、それだけで大丈夫です。しかし、カードを紛失した場合には、再発行の手続きとなるので、その本人確認として、顔写真付き身分証明書等が必要となってきます。
特に最近は、保険証や運転免許証の一体化が進められている中、マイナンバーカード一枚の紛失は、これまで以上に心配です。紛失や盗難に気づいたら、まずカードの一時利用停止を行ってください。デジタル庁が設置するマイナンバー総合フリーダイヤルで、24時間365日受け付けています。新しいカードの再交付やカードの利用再開は役所で行います。
重要なのは、マイナンバーカードを紛失した際の迅速な対応です。