毎朝4時に起きていますが、少し前に比べて日の出は遅くなり、外は薄暗く秋の気配を感じるようになりました。しかし、湿った暑さと気温の変化は感じられません。この暑さも、10月ごろまで続くと言われており、熱中症には十分ご注意ください。

朝の駅頭では、市民の皆さまから職場での熱中症被害について、本当に多くのお話を伺います。屋外作業中に倒れた方や、外出先から帰宅後に容体が急変した方など、熱中症を侮ってはならないと再認識しました。

厚労省は、令和6年の職場における熱中症による死傷者は1257人(死亡者は31人)で、前年より約14%増加。発生の約4割は建設業と製造業に集中しており、死亡事例の多くは発見や搬送が遅れたことが原因とされています。6月1日からは職場における熱中症対策が義務化されました。本人だけでなく、周囲がお互いの様子を確認し合うことも大切です。

そして、熱中症対策の基本となるのがエアコンですが、油断は禁物です。
東京都の調査では、2013〜2023年に都内で熱中症により亡くなった約1450人のうち、屋内発生は約1300人。そのうち約16%(およそ6人に1人)は、エアコンを設置していながら、冷房のつもりが暖房や送風になっていた「設定ミス」や、フィルターの目詰まりなどによる「不具合」で、エアコンが正しく動作しなかったことが原因でした。これは特に一人暮らしの高齢者に多く見られる傾向です。

実際に私も、寝苦しい夜に消灯した部屋で、枕元のリモコンを操作し、冷房をつけたつもりが、なんか暑いなと思ったら、暖房や送風の設定になっていたことがありました。こうした誤操作は誰にでも起こり得るため注意が必要です。そのため、タイマー機能を活用する、冷房ボタンに目印をつける、フィルターをこまめに清掃するなど、見ても触っても分かる工夫をしておくことが大切です。特にご自宅や離れて暮らすご家族のエアコンが正しく作動しているか、今一度確認することが安心につながります。

熱中症対策はもちろん大切ですが、それと同時に、これ以上気温を上げないことも重要です。気温の上昇は、人の健康被害だけでなく、農作物の不作や生態系の変化など、暮らし全体に深刻な影響を及ぼします。そのため地球温暖化を防ぐ取り組みが欠かせません。例えば、電気や燃料の無駄を減らし、省エネ家電や再生可能エネルギーを活用すること。移動では自動車だけに頼らず、公共交通や自転車を使うことも効果的です。

今週から市議会も始まりますが、先日本チラシでも書きましたペロブスカイト太陽電池についても、環境対策の一つとして取り上げたいと思っています。