スマホにマイナンバーカードの健康保険証、いわゆるマイナ保険証の機能を搭載したサービスが、9月19日から始まりました。保険証を持ち歩かなくても、スマホだけで対応する医療機関や薬局で利用できるようになります。
先日、船橋市から送られてくる一括がん検診を予約する際、「受診券とスマホのマイナ保険証だけで受診できますか」と確認したところ、「スマホ対応はしていないため、保険証またはマイナンバーカードをご持参ください」とのことでした。期待を膨らませていましたが、まだ未対応だったようです。全国でも対応しているところは、まだ2割程度にとどまり、機器をそろえるには時間や費用もかかります。次回は通っている歯医者さんで試してみようと思います。
令和5年にマイナンバーカードと保険証が一体化してから早2年。そして今年8月にはiPhoneにも対応し、多くのスマホでマイナンバーカード機能が利用できるようになりました。これまでは、マイナポータル(マイナンバーカードでログインし、オンラインで行政手続きや情報確認ができるサイト)にアクセスする際、毎回カードをスマホにかざす必要がありました。しかし現在は、スマホの生体認証などで簡単にログインすることができ、医療費や薬の履歴、年金、税や所得の情報確認に加え、引っ越しや雇用保険などの各種手続きもできるようになりました。運転免許やパスポートについては、私はまだ連携していませんが、今後はこちらも試してみたいと思います。
また、私がマイナポータルを利用していて特に良いと感じるのは、ログイン履歴や行政機関での情報提供履歴を確認できる点です。自分の情報が、いつ、どの機関で、どのような目的で使われたのか、その履歴を画面で確認できるので安心です。
マイナンバーカードの活用方法が広がりつつあります。
船橋市消防局は10月1日からマイナ救急を開始しました。救急隊員がマイナ保険証を活用し、持病や薬、健診結果など必要な医療情報を確認できる仕組みです。本人確認は顔写真で行うため暗証番号は不要で救急と関係のない情報は閲覧されません。救急隊は必要な医療情報を活用して搬送先の決定や処置を迅速に行えます。これにより、ご本人やご家族の負担を軽減し、適切な治療につなげることができます。
マイナンバーの用途は社会保障・税・災害対策に限定されています。その範囲で全国の自治体では、図書館カードや避難所受付での本人確認などにも活用されています。
そこで私は9月10日の一般質問で、マイナ救急のような取り組みに加え、さらなる行政サービスの拡充を提案しました。住民サービスの向上や業務効率化のため、65万人を超える本市として今後、活用の幅を広げていくべきではないかと質しました。