「PHP」と聞いて、真っ先に本を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、今回はプログラミング言語の方になります。
先月、このPHPに重大な脆弱性が発見されたことや、サイバー攻撃による情報漏えいも相次いでおり、便利なはずのデジタル化が、かえって私たちの生活を危険にさらす結果になっています。
船橋市でも、PHPに重大な脆弱性が発見されたことを受け、影響を受ける可能性のあるシステムの安全性を確認し、修正プログラムを適用するため、駐輪場の定期利用システムやマイナンバーカードの交付予約システム、図書館の電子書籍サービスなどを一時的に停止しました。被害を未然に防ぐための予防的な安全対策です。
【船橋市】PHPの脆弱性への対応並びに一部機能のサービス停止について
このPHPとは、私たちが普段利用しているインターネットの裏側で動くプログラミング言語の一つで、ホームページや予約システムなどに広く使われています。現在も、世界中の多くのウェブサイトで使われており、調査では約7割を占めるほど広く普及しています。そのため、今回のような重大な脆弱性が発見されると、多くのウェブサイトがサイバー攻撃の危険にさらされます。実際に、私のホームページも、不正なログインを試みた履歴が多く残っていましたが、すぐに対応しました。
ラーメン屋さんに例えると、カウンターが私たちの見ている画面、厨房がサーバー、冷蔵庫がデータベース、厨房でラーメンを作る人がPHPで動くプログラムです。つまり、PHPはお客さんから見えない裏方です。脆弱性のあるPHPを使い続けるのは、厨房の裏口の鍵が壊れたまま営業するようなものです。その弱点を悪用されれば、冷蔵庫の中身(顧客情報)を盗まれたり、メニュー(ホームページ)を書き換えられたりする危険があります。壊れた鍵は直さなければなりません。
ただ、鍵を直すのはお店の仕事です。では、私たちにできることは何でしょうか。毎日のように情報流出が報じられるのは、それだけ詐欺や不正アクセスが身近に迫っているということです。だとしたら、対策も当たり前の習慣にする必要があります。最近は特に、お店の会員登録などで住所や電話番号まで求められますが、本当に必要でしょうか。必要のない情報は登録せず、使わなくなった会員登録も見直す。企業に預ける情報を減らせば、万一流出しても被害を小さくすることにもつながります。
今年2月の議会では、住まいの防犯対策補助金の対象になっていない、スマホやパソコンのセキュリティソフト導入費用など、デジタル面の防犯対策への支援拡充を求めました。11月13日から始まる市議会でも、企業向けのセキュリティ相談や支援、市民向けのサイバー犯罪対策講座の充実などを求めていきたいと思います。