猛暑による熱中症とともに、熱せられた地面によって発生する、ゲリラ豪雨にも注意が必要な時期です。市民の方から道路冠水についてご意見をいただきました。
降った雨水は通常、集水ますや側溝、雨水管などを通って川へと流れていきます。しかし、近年の激しいゲリラ豪雨では、河川の氾濫だけでなく、排水設備の処理能力を超えて道路などが冠水する内水氾濫が多発しています。このような雨水被害を防ぐため、船橋市では5年に1回程度の大雨(1時間最大約50ミリ)を想定し、計画的な雨水整備を進めています。
市内には、千葉県が管理する一級・二級河川と、船橋市が管理する準用河川・普通河川を合わせて51の河川が流れています。例えば北部地域には、小室方面へ流れる神崎川や、咲が丘方面を流れる二重川があります。現在、これらの川でも1時間に約50ミリの雨が降っても溢れないよう、改修や拡幅の工事を進めています。この50ミリとは、レジャーシート一枚ほど(一平方メートル)の面積に、1時間で50リットルの水が降り注ぐ計算で、傘がまったく役に立たない、まさに滝のようなイメージです。
ところが、川の整備は完了しておらず、現状は1時間に30ミリまでしか対応できません。そのため、降った雨をそのまま川へ流すと溢れてしまいます。そこで、雨水を一度に流さないために、貯留管を整備して大雨の際は雨水を一時的に貯めて、川の水位が下がれば流していきます。つまり、川への放流を制限して浸水を防ぐ仕組みです。
例えば、二和向台駅から南側の二和東5・6丁目地区では、既存の排水施設の能力不足により、1時間30ミリ程度の雨でもたびたび浸水被害が発生していました。そこで、大規模な雨水管の整備を行い、平成29年度に完了しました。整備後、浸水被害の報告はなく、国土交通省の資料では浸水被害軽減に大きく寄与したとされています。
今後は、咲が丘3・4丁目地区(緑地公園周辺等)と、大穴南1丁目地区(大穴小学校周辺等)なども事業の対象地区に位置づけられています。
豪雨の際は、排水が追いつかず、一時的に道路などが冠水することがあります。冠水した場所は、外れたマンホールや側溝が見えなくなっていて、とても危険です。水は時間が経てば自然と引いていきますので、慌てずに近づかないようにして、頑丈な建物など、安全な場所で待つようにしてください。
そして、私たちが身近にできる対策もあります。ご自宅に雨水浸透ますや雨水貯留タンクの設置(市の補助あり・設置前の申請が必要)、集水ますや側溝の清掃などです。清掃で出た泥やゴミは、私道のものであっても、市に連絡すれば無料で回収してもらえます。日頃から身近な雨水対策に取り組み、地域全体で豪雨による被害を少しでも減らしていきましょう。