映像で伝える消防救急システム
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映像で伝える消防救急システム
船橋市の119番通報はすべて、船橋市消防局指令センターに繋がります。先日、スマホのショートメールを活用した映像で現場状況を伝えることができる救急・災害支援システムが県内初導入されました。
システムの内容は、火災や救急時に119番通報した際、現場状況を映像で伝える手段として、通報を受けた消防局指令センターから、通報元のスマホにショートメールでURLが送信され、それをクリックすると、指令センターとライブ配信で接続されます。現場の状況を映像で伝えられるようになり、消防車や救急車の到着前に迅速、的確な対処をすることができるようなります。
これまで119番通報時に現場で起きている状況を言葉で伝える必要がありました。指令センターは、通報の内容から火災、救急、救助など判断する必要があるため、必要事項を詳しく尋ねる必要があります。現場を目の当たりにしている通報者はパニック状態であることも多く、現場の状況を冷静に伝えることはなかなか難しいものでした。
令和元年上半期の市内における火災件数は57件(建物火災28件、車両火災4件、枯れ草や自販機等の火災25件)、主な出火原因の多い順では、放火の疑いが14件、たばこ6件、たき火5件、こんろ4件であることから、より一層の注意が必要です。また、救急件数では17,643件(対前年比+739件)、ドクターカーの出動状況は792件(対前年比+66件)、主な事故種別は、急病11,785件(対前年比+753件)が最も多いことがわかりました。梅雨明け早々に到来する猛暑の熱中症予防として、こまめな水分補給など万全の対策が必要です。
火災、救急、救助は1分、1秒と一刻を争います。火事を消し止めたり、怪我や病気の人の命を救う為にも、指令センターからの問いかけには落ち着いてお答えすると同時に、言葉で伝えるのが難しい場合には、今回導入された映像で伝える災害支援システムの活用をしながら、119番通報時には、落ち着いて必要な情報を簡潔に伝えることが迅速な緊急車両の出動に繋がります。