昨年の県内における振り込め詐欺の被害件数は過去最悪の1517件、被害総額約31億円(全国ワースト4位)となり、今年に入ってからも増加傾向が続くなど、深刻な状況が続いています。このことから、3月22日に千葉県知事と千葉県警本部長の連名により撲滅緊急メッセージを発出しました。

本市でも一旦は詐欺被害件数が減少したにもかかわらず、2月末現在で被害件数が30件(県内ワースト1位)発生、被害総額は約4000万円となり、まだまだ被害が防げない状況です。そこで、今定例会において特殊詐欺の最新動向と詐欺被害撲滅に向けた課題とその取り組みについて質疑いたしました。

特殊詐欺の最新動向では、警察や銀行を騙りキャッシュカードをだまし取るカード手交型が多く発生。だまし文句も常に変わり、数々の事例を覚えていても簡単には防げない状況となっており、千葉県全体の被害件数も過去最悪となっています。そこで本市も対策として、出前講座や市役所内、警察や金融機関と連携をした啓発活動を行っています。

撲滅に向けた今後の課題と取り組みについては、だまし文句が変わることにより、一つ一つの事例を覚えていても簡単に被害を防げない状況となっています。そこで、通話録音機能の活用に加え、知らない相手からの電話をとらないことなどの周知が必要となってきます。

先週、私の家にも振り込め詐欺らしき人物から電話がありました。同居している義母が電話をとったところ、電話口で「母さん、俺、俺だよ、シローだよ。」と繰り返し語っていたそうです。うちにはそんな人いないよとハッキリ伝えたところ切られてしまったそうですが、恐らく、犯人が装った息子名を”けんたろう”ではなく”シロー”と呼び間違えてしまったのでしょう。

今回は、同居しているせいか未然に防ぐことができましたが、日頃から家族のコミュニケーションが必要だと改めて再認識しました。犯人は、働き世代が留守の時間帯(月~金の11時~16時)を狙ってかけてきます。電話に出ないことが一番ですが、詐欺の電話をとった場合は、犯人はまくし立てるよう一方的に問いかけ思考停止にさせるように迫ってきます。その際は、一切対応せずに電話を切って、家族に電話をかけ直して確認することが対策に繋がります。引き続き、詐欺被害の最新動向を研究しながら振り込め詐欺被害撲滅に取り組んで参ります。