最近になって、市内の公共施設に設置されている白い選挙ポスター掲示板を見かけるようになったと思います。3年に1度の参議院選挙が6月22日公示、7月10日投開票で行われます。船橋市内におけるポスター掲示板は655箇所に設置され、選挙執行に伴う費用は約2億1000万円の支出が計上されています。

掲示板は候補者のポスターを貼る選挙期間の風物詩でもありますが、選挙の度に、掲示板を設置して、大量に印刷するポスター、そして設置箇所を貼って回る膨大な作業は、費用面、環境面などからも今の時代には適さないようにも感じます。長年課題とされている選挙運動の方法についても、今一度見直す必要があると思います。 

さて、日本の国会では二院制として衆議院と参議院があります。両院の違いとして、衆議院は被選挙権(立候補)25歳以上、任期4年で解散があるのに対して、参議院は被選挙権(立候補)30歳以上、任期6年で解散はありません。また、3年ごとに半数ずつ改選が行われ、千葉選挙区は両方合わせて定数は6人です。そして両院の役割も異なります。衆議院は、衆院の意見を尊重する「衆議院の優越」がありますが、参議院は、内閣や衆議院に対して厳正なチェックを行うとしながらも解散がないため、一時的な動向などを気にせず議論できることから「良識の府」とも言われています。

また、投票方法も異なります。衆議院の投票表紙には選挙区における候補者名と政党名を書きますが、参議院の場合は選挙区における候補者名と全国比例の候補者名あるいは政党名のいずれかを書きます。
 
そして重要である投票率ですが、前回に行われた第25回参議院議員通常選挙(令和元年)の投票率は48.8%で戦後2番目の低さでした。過去最も高かったとされる昭和55年の74.54%をピークに投票率が減少しています。船橋市においても44.62%と全国平均を下回り、いずれも50%を割っている状況から、さらなる投票率の低下が懸念されます。低投票率の要因として、投票しても政治は変わらないというご意見があります。確かに劇的な変化は難しいですが、1票1票の積み重ねで潮目が変わる時が必ず訪れます。そのためには「くらしを守る議員力」が不可欠です。

投票日は日曜日であることから投票日当日に投票できない方も多いと思います。市役所、フェイスビル、各出張所や公民館、イオンモール船橋などの期日前投票を積極的にご利用くださいませ。

【駅頭のお休みについて】
参議院選挙期間中の為、6月22日から7月10日までは、駅頭活動をお休みさせていただきます。