家の鍵を忘れた際の隠し場所と定番であった、玄関先の植木鉢の下、郵便ポストの中、ドアノブにレジ袋でぶら下げておくなどといったことが遠い昔の出来事になりました。私も子どもが鍵を忘れた時のためにガスメーターの扉に隠していましたが、鍵の隠し場所というよりも管理方法そのものを見直す必要があるようです。
今月になって関東地域で強盗傷害事件が相次いでいます。千葉県では、市川市や大網白里市で事件が起きました。そして今月19日に狛江市で発生した強盗事件では、住民の方がお亡くなりになりました。被害者の方に心よりご冥福をお祈りするとともに、卑劣で悪質な犯行に対して強い憤りを覚えます。
2019年にも、犯人が事前に現金の有無を調べて電話でアポイントをとる「アポ電強盗」が起きました。アポ電の恐怖でも触れましたが、今回の事件との共通点は、事前の情報収集で名簿化されたていたなど、大きな犯行前には何らかの前兆が見られることもわかりました。そして振り込め詐欺の取り締まりが厳しくなったことから、「受け取る」から「奪いに行く」という手口で、被害者の命をも奪う犯罪が凶悪化していることから、被害を未然に防ぐためにも、疑問や不安を感じた場合に相談がしやすい、詐欺相談窓口の一元化についても議会で取り上げてきました。
先日、二和地域で挨拶回りしていた際にも、不審なリフォーム業者が徘徊していました。鋭い目つきと、どこか怖さを感じる独特な雰囲気がありました。この時は、地域の方に情報共有を行いましたが、 最近はご近所で顔を合わす機会も減って、繋がりが希薄になっている中、危険がないか目を配りながら声がけなどの防犯活動が抑止効果にも繋がります。また、対策として、犯人に情報収集させないことが望ましいですが、家の情報は漏れていることを前提に行動した方がよいとされています。それであれば、振り込め詐欺や情報収集等の電話対策として、番号そのものを変えてしまうことも大胆な対策の一つであると考えます。
警察庁犯罪統計の令和4年強盗件数は1055件、千葉県下では63件(船橋市は5件)、全国で約6%の割合となっていますが、今後さらに増加する恐れがあります。現在、船橋市の防犯対策では、町会・自治会向けの防犯灯や防犯カメラの補助の他、ふなばし情報メール(LINEでも登録可)を配信しており、振り込め詐欺の予兆電話、不審者事案など多数の情報提供をしています。こちらもぜひご登録ください。
今後、船橋市でも同様の被害に遭わないよう防犯対策強化が急がれます。命より大切なものはありません。身の安全を守るため、住まいの防犯対策を提言して参ります。