トルコ南東部で発生した地震により深刻な被害が発生しました。多数の死傷者が出るとともに、現在も救助活動が続いています。一刻も早く多くの方々が救助されることを願い、被害者の方々に心からお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方々に対しまして深く哀悼の意を表します。同じく地震大国である日本においても、南海トラフ地震などが懸念されています。地震は突然襲ってくる、まさに不可抗力によるものであり、日頃からの危険箇所や避難場所の確認、そして防災グッズの常備など、今一度、災害時の備えが重要です。

船橋市議会は2月14日、令和5年第1回定例会を開会し、任期最後となる議会が始まりました。今議会では、一般会計予算額2239億円が計上され、これらの使い道を審議します。予算額を一万円札で平積みにすると高さ2230メートル、日光市にある男体山など中堅クラスの標高となり、重さに置き換えると20トン大型トラック一台分にもなります。規模の大きさからもわかるとおり、適切かつ有効に活用されるよう慎重審議をしなければなりません。

【船橋市議会】議案第1号から第51号まで及び諮問第1号から第3号まで

さて、市から提案されている主な予算の使い道は、「防災関連として、ウェブ版のハザードマップ整備として、現在の災害情報を集約した各種ハザードマップを迅速に情報更新ができるようデジタル化に整備する。」、「現在市内623施設に723台を設置している緊急時の心肺蘇生で使用するAEDは、市立学校に設置されているものは屋内に設置されており、休校時には使用することができなかったことから、学校職員が不在時でも使用ができるように屋外に設置する。」
また、避難常用Wi-Fiルーターの整備について、避難者が災害情報の入手や安否確認ができるよう、公衆無線LANのない宿泊可能な避難所98カ所(市立小中学校等)においてWi-Fiルーターの整備などが提案されています。

そして、二和向台駅裏の国家公務員宿舎についても解体設計費用が計上されています。本件は平成29年度に国から市が取得したもので、約5年間そのままの状態となっています。現在も跡地の再検討をしている状況で、まだ活用が決まっておりません。現在わかっている今後の予定は、令和5年度に解体設計に向けての準備、そして最短で、令和7年度に解体着手を検討しているとのことで、その間の2年間は今の状態が続きます。景観はもちろん、治安的にも現在の状態で残しておくことはよくありません。今議会で、現状の改善についても問いたいと思います。このような予算審議の他、日頃市民の皆様からお寄せ頂いている市への要望等も含めて、今議会もしっかりと質して参る所存です。