連日報道されている強盗事件の全貌が明らかになってきました。まさか国外から実行犯に指示を出して犯行に及んでいたとは本当に驚きです。そして、その背後には必ずアポ電(犯行予兆電話)をかけて、家に現金など金目のものがどれくらいあるか聞き出していたこともわかりました。これまでのように詐欺電話の被害を防ぐ対策として、不審な電話に出ないことや通話内容を録音するなどの対策が有効と言われていましたが、電話口で被害を防ぐことは限界があります。また、手口も変化しており凶悪化も進んでいます。

アポ電は見極めることが難しい上に、もしそのような電話が一度でもかかってきたら名簿に載っており、電話番号が変わるまでは決して消えることはありません。すなわち、電話番号を変えない限りは巧みな話術による詐欺電話等が繰り返され、特に判断の難しい高齢者の方には対応が困難どころか危険性が高まります。

そこで新たな対策の一つとして、一層のこと電話番号を変える、もしくは固定電話から携帯電話へ変更することが有効ではないかと思います。アポ電や詐欺電話等は犯罪組織で共有されている名簿を使って電話をかけてくるので、掲載されている番号を変えてしまうことで同様の電話がかかってくることがありません。

このような一連の犯行は特殊詐欺から始まったものです。これまで私も議会で特殊詐欺対策について取り組んできましたが、発生件数、被害総額ともに、一時は減少したものの、現在も横ばいで推移している状況です。そして特殊詐欺対策も、電話に出ないなどの啓発活動や、振り込め詐欺防止装置の貸出し等行ってきましたが、詐欺の手口も新たな局面を迎えている中、改めて対策方法についても見直す必要があります。

これまで3週にわたって防犯対策について取り上げてきました。市民の安全が脅かされるなか、いつ犯罪に巻き込まれるかもしれないと防犯意識を持ち、被害者の多い高齢者の方に判断や対応を求めるのではなく、地域の連携や市における防犯対策の取り組みが重要です。2月14日から任期最後の議会が始まります。提案される議案審議と同時に、防犯対策についても提言を行い、最後の最後まで任期を全うして参ります。

【朝の駅頭のご案内】
2月16日(木)6時30分〜 小室駅、2月28日(火)6時30分〜 二和向台駅に野田佳彦元内閣総理大臣が参ります。

【市政報告のご案内】
3月18日(小室公民館)13時から、そして3月25日(二和向台駅前事務所)13時30分から行います。ゲストに野田佳彦元内閣総理大臣、野田たけひこ県議会議員が参ります。お申し込みは高橋けんたろう市政報告会 参加申込書からお願いいたします。