「ふなばし市民まつリ」は、昭和43年に産業まつりとして開始以来、50年以上にわたって、市内最大のイベントとして開催されてきました。今年の「ふなばし市民まつり」は、10月14日、15日と船橋港親水公園花火大会が18日という開催日程が決定しました。令和2年度以降は、東京オリンピック・パラリンピックの開催や新型コロナウイルス感染症の影響により中止となってから4年ぶりの開催となります。

さて、5月11日の午前4時ごろ、「地震です!地震です!」とブザーとともに鳴り響いた緊急地震速報に驚いた方も多かったと思います。千葉県南部を震源とした震度5強の地震が発生し、房総方面では住宅被害が確認されたものの、幸いにも船橋市内では被害の情報はありませんでした。地震が発生すると、つい揺れの様子を見てしまいがちですが、まず身の安全を確保することと、火災の危険性にも注意が必要です。そして、防災グッズや貴重品もいつでも持ち出せるようにしておかなければならないと改めて痛感いたしました。

千葉県に被害を及ぼす地震は、主に、相模湾から房総半島南東沖にかけてのプレート境界付近と、関東地方東方沖合のプレート境界付近、陸域の様々な深さの場所で発生する地震です。1703年の元禄地震と1923年の関東地震の2つのM8程度の巨大地震がよく知られていて、2つの地震とも大きな津波が発生しました。また近い将来に、首都直下地震や南海トラフ地震の被害を受ける可能性も指摘されていることから、被害を最小限に抑えるためにも、普段からの備えや正しい情報の入手が重要です。

前定例会の一般質問では、災害時におけるスマホの活用として、市の防災ポータルサイトの操作方法をはじめ、ネット接続が中断した際のWi-Fiによる接続方法や、災害時の情報収集などといったデジタル防災の観点から、スマホを使った防災対策について、公民館講座や出前講座等で積極的に市民に周知していくべきではないかと取り上げました。
市は質問に対し、「防災情報に関してこれまでも「ふなばし情報メール」、「ライン」、「ふなっぷ」などによる入手方法や、ハザードマップの確認方法など周知・啓発に努めてきた。また、今年度の市民意識調査において、情報を入手するためによく利用するものとして、スマートフォン等の携帯機器が79%と最も多くあげられ、今後、更に増えていくものと考えている。そして、Web版ハザードマップと、避難所用Wi-Fiクラウドルーターの整備について予算計上しており、いかに市民の方に利用していただけるかが重要であると認識している。引き続き、出前講座や防災イベントで周知・啓発して参ると同時に、より効果的な周知方法などについても検討していきたい」とのことでした。

このように、災害時こそスマホが必須であることがわかりました。災害時では、適切な情報提供が必要です。例えば、GPSで避難所を探せるなどといった、災害情報を正確かつ迅速に取得できる支援や防災アプリ・SNSの充実、デジタル防災講座など、引き続き、総合的な取り組みで災害時に備える環境整備を求めて参ります。