7月に入り、真夏日が続く中、夏本番が目前となりました。これからの季節、制汗剤・デオドラントも手放せません。本チラシも、寒くならない程度に、涼がとれる内容に注力したいと思います。熱中症には十分にお気をつけください。
マイナンバーに関するトラブルが相次いでいます。コンビニで別人の証明書が発行されたり、公金口座や年金記録に別人の情報が紐付けされたり、マイナポイントが別人に付与されたりする事例が確認されています。特にマイナ保険証については、現行の保険証が来年秋に廃止される予定で、今後はマイナンバーカードと一体化になるとされています。しかし、自身の医療情報が確認できることや、確定申告の医療費控除手続きが自動になるなどのメリットが謳われる一方で、別人の情報が登録されていたことが発覚するなど、従来の保険証廃止の撤回や期限の延期を求める声が広がっています。
私は、マイナンバーカードの方針や方向性には賛成ですが、現行の仕様や制度には問題があることから、一旦立ち止まって、基本設計から見直すべきであると思います。例えば、マイナ保険証を持たない方に対して、保険証の廃止後も必要な保険診療を受けられるよう資格確認書の発行などについて議論されていますが、毎月、給与からの天引き等で、保険料を収めているわけですから、資格者に対して速やかに交付するのが当然です。
そして、マイナンバー制度で問題となっている、別人の名前や情報が紐付けされる事象について、紐付け作業などに人間が関与している以上は、入力ミスが発生する可能性は常に存在します。そのため、健康保険をはじめ、口座や年金手帳などの紐付け作業を自動化する仕組みがないと、エラーが発生する可能性が高いと考えられます。このようなことから、制度と技術の両面での紐付けができていないことが、すべての障害となっている、そもそもの大きな要因であると思っています。
マイナポータルという個人のページでは、健康保険証や、口座登録など自身の情報が正確に登録されているか確認することができます。マイナポータルにログイン後、マイページの「個人情報」タブから、自分の個人情報の紐付けを確認することができます。また、マイページの「利用履歴」タブから、自分の情報がいつ、どこで、誰に、どのような目的でやり取りされているのか履歴を確認することができますので、個人情報の紐付けを確認してみてください。
最近の報道で政府は、自治体に総点検をするよう指示しています。そうではなくて、政府が制度や仕様そのものを見直すべきであると思います。そうでなければ、見切り発車のまま突き進んでしまい、せっかくの良い制度が全て台無しとなってしまうような気がします。
以上の理由から、先の市議会で提出されたマイナンバー法改定案の撤回を求める意見書に対して、私は賛成という立場をとりました