最近、青森県東方沖や北海道など各地で地震が相次いでいます。
「あっ、地震だ」と揺れを感じたとき、頭ではわかっていても、一瞬、体の動きが止まってしまうことがあります。これは凍りつき反応(機能的フリーズ)と呼ばれ、強い恐怖など、脳の処理が一時的に追いつかなくなることで起きる自然な反応のようです。その心の準備として、揺れの数秒前に音で知らせる緊急地震速報があります。あの音も、本能的に危険を感じ取れるよう、あえて恐怖心をあおるように設計されているのだそうです。ですが、怖いです。地震の備えは日頃から、備蓄や避難経路、安否確認の共有、非常用持ち出し袋、家具の固定などの備えが大切です。

災害で命を落とすのは、建物の倒壊や津波だけではありません。能登半島地震では、避難生活の長期化で体調を崩して亡くなる災害関連死が直接死を大きく上回りました。その大きな原因のひとつが、トイレや水、暖をとる場所といった生活インフラの不足です。なかでも深刻なのがトイレです。行きたくないから水を飲まないという行動が脱水や血栓などを招き、命に関わることがあります。トイレ環境を整えることは、命を守ることそのものです。そこで船橋市は、断水時にも使えるマンホールトイレの整備を進めており、令和8年度は三咲小などに各5基ずつ新設予定です。そのほかにも携帯トイレなども備蓄しています。

こうした取り組みに加え、船橋市は能登半島地震の教訓を受けて、大型トイレカーを導入しました。4月24日、導入されたトイレカーを見てきました。見た目は街中で見かける白い配送トラック(車種 いすゞエルフ)で、全5部屋(個室洋式4、多目的1、小便1)で、汚水タンクは約960リットル(約300回分)。設備は、暖房便座ウォシュレット、車いすの昇降機、オストメイト対応、おむつ交換台、ベビーチェア、エアコンも完備されている多機能で、女性や高齢者、障害者のある方など誰もが衛生で快適に利用できるユニバーサル仕様となっています。

普段は、船橋市行田にある災害救援物資拠点である防災備蓄センターに保管されていますが、災害時には市内の避難所等への配備のほか、他自治体への災害派遣、市が主催する訓練やイベントで活用されます。

トイレカーは避難所環境を補う手段のひとつであり、使われることなく済むことが一番です。しかし万が一の際には、避難所で困っている方々のもとに一刻も早く届き、少しでも安心につながることを期待しています。

災害時の生活支援に関する情報の総務省行政相談センター「きくみみ千葉」スマホで見やすくまとめてみました。